歯磨きを嫌がる時の対処法
1.お散歩や運動の後に歯磨きをする
お散歩や運動の後、犬がパンティングをしている時、歯磨きしやすいです。
「パンティング」とは、犬が口を開けてハァハァと呼吸をしている様子です。犬が自然と口を開けてくれるので、無理やりこじ開ける必要がありません。ハァハァと呼吸している間にササっと歯磨きを終えてしまうことができます。
2.ブラシよりシートを使う
歯ブラシよりも歯磨きシートの方が嫌がりにくいです。歯ブラシでは歯茎をチクチクと刺激し、不快感や痛みがあるからです。
指で歯や歯茎に触れることができる犬は歯磨きシートを試しに使ってみてください。慣れない物に初めは少し抵抗するかもしれません。
飼い主さんも磨き慣れずに上手く磨けないかもしれません。1週間~10日程かけて慣れていきましょう。
3.ご褒美のおやつを用意する
嫌がって全く磨けない時は、ご褒美のおやつを用意して構いません。おやつではなくフードでも良いです。
口を固く閉ざしてしまう時は、唇をめくって磨くことができる前歯や犬歯を磨き、ご褒美を与えます。少しずつ磨く範囲を広げていきます。
最終的には、歯全部を磨き終えた後でご褒美を与えるという段階にまで進めるようにしましょう。
おやつやフードに興奮して歯磨きできない犬には無効です。他の方法で対処しましょう。
4.高い場所に乗せる
ダイニングテーブルなど、高い場所に乗せると大人しくなることがあります。
犬を乗せる前に歯ブラシやシートなど歯磨きの道具を用意しておきましょう。犬を高い場所に乗せたままその場を離れないでください。
高い場所に乗せても大人しくしていられる時間には限りがあります。動き回ったり暴れてしまう前に、サッと短時間で磨き終えられると良いです。
5.他のことに気を向ける
家族の協力が必要です。おもちゃやおやつを使って犬の気を他のことに向かせるようにします。
「お座り」や「待て」の指示を出して大人しく待っていられる犬に有効です。その間にサッと磨き終えましょう。
6.膝の上で歯磨きをする
飼い主の膝の上に抱っこすると大人しく歯磨きできることがあります。安心感があるからなのではないかと思います。
テーブルや椅子の上では不安で嫌がるのでしょう。膝の上では体が安定せず、ふらついてしまうことがあります。
歯ブラシが口の中に刺さるなどケガをする恐れがあります。家族に犬の体を支えてもらうよう協力を得てください。
7.飼い主が歯磨きの指導を受ける
磨き方に問題があり、嫌がることがあります。歯磨きの仕方はトリマーや獣医師から学ぶことができます。
歯磨きができず歯石がたまり口臭もきつくなってきた。そんな時は歯の検診も合わせて歯磨きの指導を受けてみてはいかがでしょうか。
歯磨きせずにいると歯や顎の骨を溶かしてしまうことがあります。抜歯しなければならず、ほとんどの歯を失ってしまう犬もいます。磨き方はどうか、見直してみてください。
8.プロに磨いてもらう
どうしても飼い主や家族で歯磨きできない時は、トリマーや獣医師に磨いてもらう方法があります。
犬の健康のことを考えると、全く磨かないよりは週1回でも月1回でもお手入れできた方が良いです。歯の状態を見てもらうことができ、病気の発見や早期治療にも繋がります。
歯磨きをしようとすると噛みつくなど、どうしようもない時の最終手段です。
まとめ
歯磨きを嫌がる時の対処法を8つ解説しました。
- お散歩や運動の後に歯磨きをする
- ブラシよりシートを使う
- ご褒美のおやつを用意する
- 高い場所に乗せる
- 他のことに気を向ける
- 膝の上で歯磨きをする
- 飼い主が歯磨きの指導を受ける
- プロに磨いてもらう
成犬になってからでも大人しく歯を磨くことができます。子犬のうちにしつけなければ手遅れということはありません。
毎日の歯磨きを習慣にすることでいつか必ず慣れてくれます。面倒でも毎日続けてください。