しっぽを振る
わんこの感情が一番よく表れる部位といえば、やはりしっぽを置いて他にはないでしょう。家に帰ったときやコミュニケーションをとったとき、愛犬がぶんぶんとちぎれんばかりにしっぽを振って喜んでくれる姿を見るのは飼い主冥利に尽きますよね。
この「しっぽを振る」という動作ですが、わんこの意思に関係なく、感情が昂ると勝手にしっぽが動いてしまうのだろうと思っていませんか?ですが実は近年の研究によると、わんこは意識的にしっぽを動かしているという説が有力になっているんです。
特に「嬉しい」「楽しい」といったポジティブな感情のときには右向きに振り、緊張しているときや警戒しているときには左向きに振るのだそう。「感情表現が素直で可愛い」と思っていた愛犬のしっぽ振り、実は計算されたものかもしれないですよ!?
吠える
喜びが極限に達すると、ついつい声が出てしまうわんこも少なくありません。「早くこっちに来て!」「ここにいるから気づいてよ!」とばかりにワンワンと激しく吠え立てる場合もあれば、「寂しかったよ!」と訴えるようにキューンキューンと甘えた声で鳴く場合もあります。
いずれにしても「飼い主さんと早く一緒になりたい」という気持ちは同じです。愛犬からこんなふうに囃し立てられたら、一刻も早く駆け寄ってあげたくなりますよね。
くるくる回る
しっぽを振ったり吠え声を上げながら、くるくるとその場で回ってしまう子もいます。こちらもやはり嬉しい感情が大爆発してしまって、まさに「居ても立っても居られない」心理状態から来るものでしょう。
十分なスペースさえあれば、飼い主さんのところまで駆け寄ったり、空間中を走り回って喜びたい気分なのです。
耳を倒す
普段は立ち耳のわんこが、飼い主さんの姿を認めた途端に耳をパタッと横に倒すことがあります。最近では「ヒコーキ耳」と呼ばれているこの仕草も、わんこが喜びを表現する仕草の1つです。まるで頭を撫でやすいように耳を倒してくれているようで、とっても愛らしい姿ですよね。
この可愛いヒコーキ耳、本来の目的は「耳を倒す」ことではなく、耳を倒すことによって「頭を丸く見せる」ことなんです。ヒコーキ耳をしている姿、何かに似ていませんか?立ち耳のわんこも生まれたばかりの赤ちゃん犬の頃は耳が垂れていましたよね。
そう、ヒコーキ耳は赤ちゃんの姿を真似たものなんです。耳を倒して頭を丸く見せることによって「私は赤ちゃんのように小さくて弱い存在なんですよ」「守ってほしいんですよ」ということを飼い主さんにアピールしているんです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?長時間のお留守番の後はもちろんですが、ほんの数分席を立っていただけでも、まるで数年ぶりの感動の再会のように喜んでくれる愛犬の姿は、何者にも代えがたい愛おしさですよね。
わんこは飼い主さんを喜ばせるのが好き、というのはよく言われることですが、私たち飼い主だって愛犬を喜ばせるのが好きな気持ちに変わりはないのではないでしょうか?愛犬の喜ぶ姿を想像すると、早く家に帰りたくなってしまいますね。