犬に「鱈」を与えても大丈夫な理由
鱈は「高たんぱく」で「低カロリー」
鱈(マダラ)100g当たりに含まれる栄養素です。
- エネルギー 62kcal
- たんぱく質 17.6g
- 脂質 0.2g
- 炭水化物(糖質) 0.1g
高たんぱくで脂質や糖質はほとんど含まれていません。ごはんのトッピングにもおやつにもおすすめの食材です。
「ヒスチジン」によるアレルギーを起こしにくい
鱈の筋肉には「ヒスチジン」というアミノ酸があまり含まれておらず、犬がアレルギーを起こしにくい食材です。
ヒスチジンは犬の体の中で合成することができない栄養素で、食事から得る必要があります。細胞や神経の伝達に役立つ栄養素です。
過剰に摂取するとアレルギーを起こす可能性があり、マグロやサバなどの赤身魚はヒスチジンを多く含みますので注意が必要だとされています。
犬に鱈を与える時の注意点
「マダラ」と「銀ダラ」の違い
マダラは高たんぱくで低カロリーなので犬に与えても大丈夫です。
銀ダラは100g当たり17.5gもの脂質を含みますので犬には高脂質・高カロリーです。犬に鱈を与える時はマダラを選ぶと良いです。
「生鱈」と「塩鱈」の違い
犬に与えて良い鱈は「生鱈」です。「塩鱈」とは、長く保存させるために塩が振られている鱈です。
人が食べる時にも塩抜きをしなければならないほどの塩分です。塩抜きしたとしても犬には与えない方が良いです。
犬に与える鱈は「生鱈」を買い、塩や醤油など味付けを一切せずに食べさせてください。
喉に詰まらせやすい
脂質や水分の少ないパサパサとしたマダラは喉に詰まらせやすいです。
丸ごと与えるのではなく、身を小さく解して食べさせてください。早食いが癖の犬には一口ずつ手で与えると良いです。
十分に加熱すること
寄生虫や食中毒を防ぐため、十分に加熱してから与えてください。
鱈の内臓の表面にはアニサキスという寄生虫がいます。犬に内臓を食べさせることはあまりないと思いますが、身の部分を与える時にも注意してください。
ミネラルの過剰摂取
基本的にドッグフードから必要な栄養素を十分に得ています。鱈を間食として与えることでミネラルの過剰摂取にならないよう注意してください。
鱈には「ヨウ素」や「セレン」などのミネラルが含まれています。
1日に食べて良い量
体重5kgの犬の場合、1日に食べて良い鱈の量は「半切れ」です。栄養素の過剰摂取と摂取カロリーオーバーを防ぐための量です。
ドッグフードの量を少なくして鱈の量を増やすのはNGです。栄養が偏ってしまいますのでやめましょう。
鱈を使った手作りおやつの作り方と手順
用意するもの
- 鱈の切り身
- クッキングシート2枚
1. クッキングシートの上に鱈を乗せます
2. その上からもう1枚のクッキングシートをかぶせます
3. 麺棒を使ってクッキングシートの上から鱈を薄く伸ばします
4. かぶせたクッキングシートを外し、電子レンジで加熱します
5. 600Wで3分加熱し、様子を見ながら30秒ずつ追加します
6. 鱈がパリパリに焼けたら「鱈ジャーキー」の出来上がりです
粉々に砕けばふりかけとしても与えることができます。
まとめ
犬に鱈を与えても大丈夫です!主な理由は、高たんぱくで低カロリーなこと、ヒスチジンによるアレルギーを起こしにくいことです。
- マダラより銀ダラの方が脂質が高い
- 生鱈を与え、塩鱈は与えない
- パサパサした鱈の身は喉に詰まらせやすい
- 寄生虫や食中毒を防ぐため十分に加熱する
- ミネラルなど栄養素の過剰摂取
- 1日に食べて良い量
鱈は犬も安全に食べることができる食材ですが、このようなことに注意しながら与えてください。
栄養バランスを崩してしまうことがないよう、ドッグフードを主食として鱈はトッピングや間食として与えるのがおすすめです。