犬の興奮状態は珍しくない!でも放置は禁物
犬は素直な動物です。そのため、感情が揺さぶられると簡単に興奮状態に陥ってしまいます。多くの場合、興奮状態に入っても自然と収まるケースが多いですが、中には興奮が冷めず、エスカレートしてしまうこともあります。
犬の興奮状態が長時間続いたり、エスカレートしてしまうと、犬の体力が削られてしまったり、呼吸のリズムが乱れ呼吸困難に陥る危険性があります。
また、周囲に人や他の犬がいる場合、興奮から普段起こさないような問題行動(無駄吠え、飛びつき、噛みつきなど)をとり、相手を怪我させてしまったり、怖がらせてしまったりする恐れもあるのです。
このように、興奮状態が徐々にエスカレートしている犬は、普段はおとなしい犬であっても危険です。飼い主は放置せず、愛犬を落ち着かせるための行動を取るべきです。
犬が興奮している時にやるべき落ち着かせ方とは?
では、犬が興奮している時、どのように気持ちを落ち着かせることができるのでしょうか。ここでは、犬が興奮している時にやるべき落ち着かせ方をいくつか紹介するので、日頃からいざという時のためにトレーニングしておきましょう。
1.「おすわり」指示を確実に聞けるようにしておく
最もわかりやすい方法は「おすわり」と座る指示を送り、犬がその指示を聴き取ることで我に返り、飼い主の指示通りその場に座るという方法です。この方法を実践できれば、道路で興奮状態に陥った際も「おすわり」と指示を送るだけで落ち着かせることができます。
しかし、普段「おすわり」の指示動作ができる犬であっても、興奮状態に陥ってしまうと指示を聞き逃してしまうことも多いです。
そのため、この方法を落ち着かせる方法として利用する場合は、普段からどのような状況でも確実に「おすわり」の指示を聞けるように、毎日の日課としてさまざまなシーンで行う必要があります。
2.原因を取り除いて優しく抱きしめる
不安や恐怖から興奮してしまう犬も珍しくありません。家の中に見知らぬ人がやってきたり、前から相性の悪い犬がやってきたり、中には工事の音が外から聞こえてくることに不安を感じ、興奮状態になってしまう犬もいます。
このような状況で興奮している場合は、まず犬が不安や恐怖を感じている原因を取り除くことが大切です。来客に不安を感じているのであれば、他の部屋に連れて行ったり、前からやってくる犬を警戒しているようなら避けて通ったりしましょう。
取り除くことができない場合は、そのまま犬をなだめるステップへと進みます。犬のなだめ方(落ち着かせ方)は、その犬によって異なりますが、基本的には優しく抱きしめてあげたり、撫でながら優しく声をかけてあげる方法が有効です。
「大丈夫だよ。怖くないよ」と声をかけながら、愛犬の呼吸が整うまで抱きしめたり撫でてあげたりしてあげましょう。
3.無視も1つの方法
家の中で飼い主と2人きりで遊んでいる時、興奮状態から吠えてしまったり噛みついてしまったりすることはありませんか。これは「興奮状態だし」と放置していると、行動がエスカレートしてしまう恐れがあるので危険です。
このように「飼い主と遊べて楽しい!」「嬉しい!」という状況から興奮状態に陥っている場合は、飼い主が無視をすることで冷静さを取り戻させる方法も1つの手段です。
飼い主も一緒になって「すごい!」「楽しいね!」などとはしゃいでしまうと、それにつられて犬も興奮状態に陥ってしまう恐れがあります。問題行動や呼吸困難、体力の激しい消耗などを防ぐためにも、一度飼い主側が冷静になり、愛犬に落ち着くよう態度で示すことも大切です。
まとめ
いかがでしたか。犬の興奮状態は珍しい姿ではありません。しかし、そのまま放置していると、問題行動やトラブルにつながったり、愛犬の健康にも関わる恐れがあります。状況に応じて最適な方法で落ち着かせ、興奮状態がエスカレートしないよう注意しましょう。