実は間違えているかも?犬の『抱っこの正しいやり方』を徹底解説

実は間違えているかも?犬の『抱っこの正しいやり方』を徹底解説

犬の「抱っこ」の方法について、あまりきちんと意識したことがない飼い主さんも多いと思います。しかし、犬を誤った方法で抱っこすることはとても危険なことも!ここでは犬の『抱っこの正しいやり方』や注意点を詳しく解説します。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

犬の正しい抱っこ方法

抱っこされているノーリッチテリア

1.横から体を密着させて抱きかかえる

犬は正面から近づいてきてつかまえられたり、上から覆い被さるような行動をされると威圧感や圧迫感を感じて警戒心を持ちます。また犬の顔や体の上から手を伸ばすと、犬にとっては触られるまでその手が見えないことも多く、犬をびっくりさせることにもなります。

そのため、犬を抱っこするときには、犬の体の横にしゃがみ、犬の体を自分の体に近づけて密着させるように抱え上げるようにしましょう。

体が密着していることで抱っこされている犬の体が安定し、犬も恐怖を感じにくくなったり抱っこする人間にとっても安全に抱っこができるようになったりします。

2.犬の背中が水平になるように持ち上げる

抱き上げるときは犬の背中ができるだけ地面に水平になるように意識しましょう。

頭が上でお尻が下になる縦抱きをすると、犬の背骨や腰部分への負担が大きくかかってしまうと言われています。

特に、ダックスフンドやコーギーのような胴長犬種の場合は、腰に負担がかかりやすくなると考えられますので、胸部分とお尻を手のひらや腕で支えるようにして、背中が水平になるように抱えてあげると安心です。

3.下ろすときは足4本が地面についてから

抱っこしている犬を地面に下ろすときには、高い位置で犬から手を放してジャンプをさせないように気をつけましょう。

着地したときに足腰の関節を痛めたり、バランスを崩して思わぬ怪我をする可能性もあるので、しっかり地面に足が着いてから放すようにしましょう。

抱っこしている状態のまま、犬を水平に地面に下ろし、4つ足がすべて地面に着いたのを確認してから解放するようにしてくださいね。

<サイズ別>犬を抱っこする方法と注意点

向かい合って抱えられている子犬

子犬や小型犬の場合

小型犬を抱っこするときは、利き手のひじの内側を犬のお尻の側面に当て、手のひらを前肢の間に入れて胸を支えながら飼い主さんの体に引き寄せて犬の体を自分に密着させます。

もう一方の手で肩のあたりを側面から軽く押さえるようにして支えます。

犬の前足をつかんで引っ張り上げるようにして持ち上げる飼い主さんを見かけますが、それは絶対にやめてください。

体重が軽いため問題ないと思っているかもしれませんが、前足をつかんで犬の体を持ち上げることは、肩に不自然で大きな負担をかけます。上半身を持ち上げる必要のある場合には、前足を持つのではなく前足の付け根と脇腹をしっかりと手のひらで包み込み、犬の胴体を持ち上げるようにします。

また、子犬を抱っこする場合は特に注意が必要です。まだ抱っこに慣れていない子犬は、体をよじらせて嫌がったり、飼い主さんが子犬の小さい体を抱っこするのに慣れず、思うように抱っこできないことがあるでしょう。その結果、子犬を落としてしまったり持ってはいけない方法で子犬の体を持ってしまうことがあります。子犬の体にダメージを与えないことと同じくらい、抱っこで嫌な経験をさせないこと、痛い思いをさせないことが重要ですので、まずは飼い主さんが正しい抱っこの方法を学び、子犬が落ち着いている時に抱っこの練習をするところから始めましょう。

また小型犬では、骨が細い子や関節に生まれながらの問題がある子も多いので、抱っこをする時だけではなく、段差でのジャンプの際にも骨折や脱臼させてしまう可能性があるので、常に正しい方法で抱っこしたり、不意な動きをさせないようにしたり、キャリーバッグなどを使用して安全を確保したりしましょう。

中・大型犬の場合

体が大きな犬や体重が重い犬の場合は、犬の体の横にしゃがむか立ったままで胴体部分を両腕で抱え込んで自分の体に密着させ、そのまま真上に持ち上げます。

犬の体は足がぶらぶらした状態で、4つ足で立っているのと同じような姿勢のままでいることになります。また、自分の腰を痛めないようにも注意してください。

ただし、中型犬でも体重が10kg程度で飼い主のひざ上に乗せることができるくらいのサイズの犬であれば、小型犬と同様の抱っこの仕方でも問題ありません。

抱っこをする人が両腕をつないでつくった輪の中に犬の体が入りきらないくらい大きな犬の場合には、無理に抱っこして持ち上げないようにして、必要ならば他の方法を考えてください。犬を無理に抱っこして持ち上げることは、犬と人間両方に危険が及ぶ可能性があります。

状況に合わせて抱っこ紐を使うのも◎

抱っこ紐に入っている犬

正しい方法で抱っこをしないと、犬は落ち着かずに暴れてしまい、ふいに落としてしまったりすることがあります。それが原因で犬に怪我をさせたり、飼い主さんへの不信感を抱かせて関係性が悪化してしまったり、抱っこをもっと嫌がるようになることもあるので十分に注意しましょう。

どうしてもうまく抱っこできないという場合を含め、状況によってはスリングや抱っこ紐などのアイテムを活用するのもおすすめです。犬用につくられた抱っこ紐を使えば、安全に犬を抱き上げて移動することができます。そのようなアイテムは、必ず説明書や説明動画で正しい使い方を熟知してから使いましょう。

また、人混みに犬を連れていく場合には、犬を不安にさせないためだけではなく、周囲にいる人に対するマナーとしても抱っこ紐やキャリーなどを使うといいでしょう。

まとめ

抱っこされているティーカッププードル

犬と一緒に生活をしていると、抱っこをする機会は少なくないと思います。小型犬でしたら頻繁に抱っこをすることでしょう。

しかし、犬の抱っこは方法を間違えると怪我や思わぬトラブルを招く可能性があるということを覚えておきましょう。

また、犬が嫌がっているにもかかわらず、ふざけて抱っこをしたり抱え込んで放さなかったりするのもよくありません。犬と人間のどちらかが思わぬ怪我をしたり、犬がその人と嫌な体験を結びつけて不信感を持つようになったりすることがあります。

正しい方法で行う抱っこは、素晴らしいスキンシップにもなるでしょう。愛犬が安心して体を預けてくれるように、正しい抱っこの仕方をしっかりと覚えましょう。

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