トイレシートを食べる原因
1.他に噛むものがない
犬が噛んで遊べるものを与えていないため、トイレシートを噛んで遊び、誤って食べてしまうことがあります。
子犬の場合は歯の生え変わりの時期に口の中がムズムズとし、噛むことで解消しようとします。対処法は安全に噛んで遊ぶことができる犬用のおもちゃを与えることです。
トイレシートを噛みそうになったらガムのおやつと交換する方法もおすすめです。
2.退屈だから
退屈しのぎにトイレシートを噛み、誤って食べてしまうことがあります。
与えられているおもちゃに飽きてしまったのでしょう。構ってくれない飼い主の気を引きたいのかもしれません。
対処法は、犬の好奇心を満たし、退屈させない工夫をすることです。隠されたおやつを探し出すゲームがおすすめです。脳と嗅覚と好奇心を刺激することができます。おやつを探し出せた達成感もあります。室内を動き回るので運動不足の解消にも良いです。
3.体力が有り余っている
体力があり余りストレス発散のために、トイレシートを噛み、誤って食べてしまうことがあります。
対象物は犬によって異なりますが、靴・スリッパ・家具・家電製品のコードなどあらゆる物を噛んでしまう恐れがあります。
対処法は、お散歩や運動や遊びの時間を増やし、満足できるまで付き合ってあげることです。時間がない場合には内容を充実させてあげると良いです。歩くではなく走る、ボールではなくアジリティー(障害物)で遊ぶなどです。
4.トイレだという認識が低い
排泄をするための場所だという認識が低いとトイレシートが遊びや退屈しのぎの対象になり、誤って食べてしまうことがあります。
トイレトレーニングの途中に起こりやすいです。トイレの場所を頻繁に変えているとトイレ自体とトイレの場所を認識しづらいです。
対処法は、トイレトレーニングを終えるまで注意して愛犬の様子を見守ること。トイレは一定の場所に置くことです。
トイレシートを食べてしまうと起こること
うんちと一緒に出てくる
少量のトイレシートであれば、24時間~48時間以内にうんちと一緒に出てくる可能性が高いです。
病院で吐き出させる
獣医師によって対応は異なりますが、食べてしまってから2~3時間程度であれば催吐剤の注射をうち吐き出させる処置が行われることがあります。
胃内にまだ異物があれば吐き出す可能性がありますが、十二指腸に入った場合は効果がないでしょう。
内視鏡検査
食べてしまったトイレシートを確認するためや、取り出すために内視鏡検査が行われることがあります。全身麻酔が必要な処置です。
長い時間が経過し、トイレシートが腸にまで達している場合には内視鏡では取り出すことができません。
外科手術
長い時間が経過している場合、腸閉塞を起こしている場合など、外科手術が必要になることがあります。
全身麻酔が必要ですし、お腹を切って開かなければなりません。傷の完治や犬の体力の回復にも時間がかかります。
まとめ
犬がトイレシートを食べてしまう原因と対処法を4つ解説しました。
- 他に噛むものがない
- 退屈だから
- 体力が有り余っている
- トイレだという認識が低い
トイレシートを誤って食べてしまうと薬を使って吐かせたり、内視鏡で取り出したり、回復手術をしなければなりません。
うんちと一緒に出てくる可能性は高いですが、本当に全てが排出されたのか飼い主では確認できません。愛犬の体の中にトイレシートが残っているかもと考えると恐ろしいですよね。
トイレシートは絶対に食べてはいけません。十分な対策を行ってください。トイレシートの上にプラスチック製のメッシュカバーをセットして使うトイレトレーなどおすすめします。