1.飼い主の体に前足やあごを乗せる
犬が飼い主さんの近くにくつろいでいるときに「ずっとそばにいたい」「離れたくない」と思っているときには、自分の前足やあごを飼い主さんの体に乗せることがあります。
飼い主さんが立ち上がってどこかに行ってしまうのを防ぐかのように、「ここにいて!」「どこにも行かないで!」とばかりに前足やあごを乗せるのです。
また、前足を乗せる行動には「なでて」「遊ぼう」などという、おねだりの意味が込められていることもあります。
2.飼い主の目の前でお腹を出す
飼い主さんが犬のそばから離れてどこかに行こうとするときに、犬が飼い主さんの行く手を阻むように目の前でお腹を見せて寝っ転がることがあります。
「どこにも行かないで、もっとかまってよ〜」という気持ちがあらわれた、わかりやすいアピールのため、微笑ましく感じてしまう行動です。
このような姿を見ると、あまりにもかわいらしい様子からついつい笑ってしまったり、望まれるままにお腹をなでたりする人が多いと思います。
これまでにお腹を見せることで、飼い主さんに注目してもらったりお腹をなでてもらったりといった経験のある犬は、特にこうした行動を見せます。
どうすれば飼い主さんが自分のそばにいてくれるのかを、犬たちはいつも考えているのです。
3.飼い主に向かって吠える
飼い主さんの体に前足やあごを乗せたり、目の前でお腹を見せたりというかわいらしいアピールだけでなく、吠えることで自分から離れないで欲しいという気持ちを伝えようとすることがあります。
犬が吠える様子を人が見ると、「うるさいな」「さわがしいな」などと感じることが多いと思います。
しかし、犬にとって吠えることはごく普通のコミュニケーション方法のひとつです。私たち人間が会話をするのと同じように、吠え声で自分の気持ちを伝えるのです。
ただし、吠えるという行動はその騒がしさから注目を集めやすく、無視しにくいという特徴があります。そのため、かわいらしい静かなアピールをしても無視されてしまった場合に、吠えるという行動に移ることがあります。
吠え声での要求をして欲しくない場合には、その前に犬が見せるアピールに対して、何らかなリアクションを返しておくといいでしょう。
4.飼い主の後ろをついてまわる
家の中で家事をしていて忙しそうにしている飼い主さんのそばから離れたくないと、どこに行くにもついてまわる犬がいます。
飼い主さんが料理中にはキッチンに来て足元に座って待っている犬は多いと思いますが、それ以外にもトイレやお風呂のドアの前で飼い主さんが出てくるまで待っている犬もいます。
特に留守番中にさみしい思いをしていた犬は、飼い主さんが帰って来ると手を洗うときも、着替えるときも、ご飯の支度をしているときもずっと後についてまわる様子が見られます。
まとめ
飼い主さんのことが大好きな犬は、少しでも飼い主さんのそばにいたいと思っていることが多いでしょう。
そばにいる飼い主さんがどこかに行ってしまうことを阻止するために、自分の体を飼い主さんの上に乗せたり、目の前で寝転んだり、吠えたりとさまざまな方法でアピールをします。
そうしたアピールのための行動のなかには、かわいらしいものもあれば、強引で望ましくないものもあります。
すべての要求に従っているとわがままになってしまいますが、犬の感情をきちんと理解して適切な対応を取ることで、犬の気持ちは満たされることでしょう。