1.アフガン・ハウンド
エレガントな美しさが漂うアフガン・ハウンド。歩く姿は華やかで座っているだけでも優雅です。美しい毛の種類は、短毛種・長毛種・房毛種の3タイプあります。
元々はサイトハウンド(視覚型狩猟犬)と呼ばれる原始的な狩猟犬でしたが、ドッグショーに参加させるために美しい姿へと改良されました。
自立心を持ち、意味のない命令や指示には相手が飼い主であっても従いません。アフガニスタン原産の犬種ですが、戦争による環境の乱れが原因で頭数が減少しています。
2.ボルゾイ
「ベルサリウス」という名前の犬をご存知ですか?日本人に「美しい」というイメージを与えてくれた日本で最も有名なボルゾイです。
時速50km/hで走ることができるボルゾイはロシア語で俊敏という意味があります。見た目の美しさからロシア帝国の貴族に愛されていました。
貴族の象徴であったため、ロシア革命後に民衆によって多くのボルゾイが虐殺されました。ロシアン・ウルフハウンドと呼ばれていましたが、虐殺を乗り越え純血種として復活し、ボルゾイと名付けられました。
3. ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ
ジャーマン・シェパード・ドッグから生まれた白い毛を持つ同犬種です。白い毛と見た目の美しさ、性格の温厚さが番犬や使役犬に相応しくないとされ、絶滅の危機を迎えた過去があります。
現在もホワイト・スイス・シェパード・ドッグを認めないとする者がおり、一部の展覧会では参加が許されないことがあります。
温厚で忠実な性格が好まれ、フレンドリーで多頭飼いに向くことから日本では家庭犬として人気です。2001年には全日本ホワイトシェパード協会(AJWSA)が設立されました。
災害救助犬や作業犬として活躍する犬もいます。
4.ポメラニアン
ふんわりとボリューミーな美しい毛、小さな体、愛らしい表情からは想像できないほど活発で勇敢な犬です。自分より何十倍も大きな体の犬にも立ち向かって行きます。
愛玩犬と呼ばれますが、気の強さやよく吠えることから番犬に向くとされています。
体重は3kg前後の個体が多いですが、15kgの大きなポメラニアンも確認されています。大型犬を小型化した犬種であることが理由です。
美しい長毛を持つポメラニアンですが、保つための日々のケアが重要です。お手入れを楽にするため、毛をカットされた短毛タイプが増えています。
5.サモエド
高級犬とされることのあるサモエドの魅力は、ふんわり純白な美しい毛です。サモエド・スマイルと呼ばれる表情は、微笑んでいるように見えることから名づけられました。
シベリアの遊牧民族と狩りをしながら暮らし、他の犬種の影響を受けることがなかったことから原始的な姿をしているとされています。
氷に囲まれた環境で生まれ育った犬種であるため寒さに強く、日本の暑さには耐えることができません。
遊牧民族と長距離を歩くこと、荷物を積んだソリを引くことを仕事としていたため、家庭犬として暮らすには有り余る体力を持っています。
6.柴犬
柴犬の魅力はサムライのような美しい立ち姿、赤柴の特徴的で美しい濃淡な毛色です。赤・黒・白・胡麻の4つが基本的な毛色ですが、稀に生まれる虎もあります。
海外では見た目を「オオカミのようだ」と表現され、人気が絶えない理由です。DNAの研究ではオオカミの性質に最も近い犬種であることがわかっています。
日本では顔のタイプを「キツネ顔」と「タヌキ顔」と2つのタイプにわけることがあります。よりオオカミに近いとされるキツネ顔の柴犬は引き締まった体つきをしているのが特徴です。
まとめ
毛の美しさが魅力の犬種をご紹介しました。
飼い主による日々の徹底したケアと管理による美しさでもあります。食事の管理・運動の管理・ストレスのケア・飼い主との信頼関係も美しさを保つ欠かせない要素です。