あなたはどれだけ知っている?意外な『イヌ科の動物』6選

あなたはどれだけ知っている?意外な『イヌ科の動物』6選

犬は哺乳綱(こう)食肉目(もく)(ネコ目(もく))イヌ科イヌ属の動物です。知っているようで知らない意外なイヌ科の動物のうち、6種類ををご紹介します。自然界で生きる姿、犬と似ているところ、犬と似ていないところを解説します。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

イヌ科の動物

ジッと見つめるアカギツネ

1.アカギツネ

食肉目(ネコ目)イヌ科キツネ属の動物です。森林から草原地帯まで、多様な場所で暮らしています。

農場・郊外・都市など人間が暮らす環境にも適応できるところ、肉食に近い雑食であるところが犬と似ています。

ネズミ・ウサギ・鳥・果物・昆虫などを食べて生きる野生のアカギツネの寿命は2年~4年だそうです。

冬に繁殖期を迎えると平均して5匹程、2匹~12匹の子ギツネが生まれます。夏はオスも子育てに参加し、子ギツネは秋に自立します。

家畜を襲う害獣、狂犬病ウイルスの保菌者、エキノコックスという寄生虫の親虫の宿主としての側面も持ち、また欧米ではスポーツハンティングの標的として人間に命を奪われてしまうことがあります(キツネ狩りが禁止となった地域や国もあります)。

2.キンイロジャッカル

二頭のジャッカルの子供

食肉目(ネコ目)イヌ科イヌ属の肉食獣です。東アフリカとユーラシア大陸の一部(東南アジアからアラビア半島、東ヨーロッパなど)に暮らしていると長年言われてきましたが、近年、東アフリカに暮らすキンイロジャッカルはユーラシア大陸に生息しているキンイロジャッカルとは別種で新種のオオカミだという論文が発表され、アフリカンゴールデンウルフ(アフリカキンイロオオカミ)と名付けられました。アフリカンゴールデンウルフも、食肉目(ネコ目)イヌ科イヌ属になります。

アフリカンゴールデンウルフとキンイロジャッカルには共通の祖先がいるものの、100万年以上前に系統が分かれたとされます。

3.タヌキ

タヌキの横顔のアップ

食肉目(ネコ目)イヌ科タヌキ属の動物です。宅地開発や自然破壊の影響を大きく受けている動物のひとつで、食べ物を求めて人里や住宅地にも頻繁に姿を現します。

基本的には夜行性のため、夕方から夜にかけて最も活発に活動します。雑食であり、鳥類や魚類、水辺の生き物、様々な植物や果実などを食べています。ゴミを漁ったり、農作物を食べるなどし、有害鳥獣となることもあります。

野生動物であるため、本来人が飼育する動物ではありませんし、何らかの理由で飼育する場合には飼養登録が必要となります。ペットとして暮らすタヌキもいるようですが、警戒心が強いため、よほど幼い頃から慣れさせないと懐くことはないでしょう。またとてもよく懐いたとしても、犬と同じようにしつけられるわけではないでしょう。

タヌキは都会でも出会うことが多い野生動物のひとつですが、幼いタヌキが置き去りにされているように見えても母親が戻ってくることもありますし、どんなタヌキでも人やペットにもうつる人獣共通感染症を持っていることがよくあります。幼いタヌキを見かけた場合にはそっとその場を離れる、けがをしたり弱っているタヌキを見かけた場合には市町村に連絡をして指示を仰ぐ(指定の動物病院や保護が可能な施設を教えてもらうなど)ことが薦められています。

4.フェネック

体を丸くするフェネック

食肉目(ネコ目)イヌ科キツネ属の動物です。イヌ科の中で最も小さく、体長は35cmほど、体重は1~2kgほどです。

サハラ砂漠全域に暮らしており、猫のような・キツネのような・犬のような動物だと表現されます。

暑く乾燥した砂漠に暮らすフェネックですが、実は砂漠は朝晩はとても冷え込み、寒暖差の激しい地帯です。日本の気候にも適応しやすく、国内外で繁殖された個体がペットとしても販売されていますが、狂犬病予防法改正によって180日間の係留期間が必要となって以降は海外からの輸入が難しくなり、見かける機会も少なくなりました。価格は100万円ほどのことが多いようです。

雑食で、ネズミ・昆虫・果実・花・植物の根などを食べます。野生のフェネックの寿命は10年ほどですが、ジャッカルやフクロウなどの餌食になりやすいため寿命を全うすることは難しいそうです。

5.リカオン

木の枝で遊ぶ三頭のリカオン

食肉目(ネコ目)イヌ科リカオン属の動物です。絶滅危惧種に指定されており、オス・メス・子供から成る群れを作り暮らしています。群れの大きさは10頭前後の場合が多いようですが、数頭の群れから50頭以上の群れまであるそうです。

皆さんが「リカオン?知らないな…」と思われるのは知名度が低いためと思われます。

また、群れのリーダーはオスだとは限らず、メスがリーダーを務めることもあるそうです。子育てはオスとメスが共同でします。

アフリカの肉食獣の中でも狩りの成功率が高く、時速50kmで走り獲物を仕留めるそうです。

個体数が減ってしまった理由は、狩猟の対象となったり家畜を襲う害獣として駆除されることがあった以外に、犬もかかる狂犬病や犬ジステンパーなどの伝染病によって多くの個体が死亡してしまったことがあるそうです。犬と似ていない点として、特定の縄張りを持たないことが挙げられます。

6.ブッシュドッグ(ヤブイヌ)

木の横に立って見つめるヤブイヌ

食肉目(ネコ目)イヌ科ヤブイヌ属の肉食獣です。南米に生息し、原始的な種類だと考えられているそうです。名前にはドッグやイヌが含まれていますが、タヌキのようなキツネのような姿をしています。泳ぐことが得意で潜水もできます。

犬と同じようにおしっこをかけてマーキングをしますが、メスの方がマーキングの頻度が高いそうです。方法も独特で、木に足を立てかけて逆立ちをし、おしっこをかけます。

農地開発や生息地の破壊によって人間との関わりが増えたことで野生のブッシュドッグが減りつつあります。人間と暮らす犬からの伝染病で亡くなる個体も多いようです。

まとめ

ふり返るオオカミ

犬と同じ哺乳綱食肉目(ネコ目)イヌ科の動物を6つご紹介しました。

  • アカギツネ
  • キンイロジャッカル
  • タヌキ
  • フェネック
  • リカオン
  • ブッシュドッグ(ヤブイヌ)

見た目も犬に似ているものから、あまり似ていないものまで色々ですね。

6つの中でどの動物が一番犬に近いと思われましたか?

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 男性 匿名

    俺が興味を持ったのはリカオンです。昔犬の祖先のことを調べてた時に見つけましたがリカオン属とタイリクオオカミ属と分かれてますが枝分かれしたのは科目が枝分かれする前だと言われています。キノディクティスという全てのイヌ科の祖先が居ますがここからリカオン属の祖先とイヌ科リカオン属以外の祖先と分かれたと言われてます。リカオン属以外も興味を持ちましたが犬と同じネコ目イヌ科でないとイヌ科として見ること俺は出来ませんね。いくら犬っぽくても目も科間違えば犬と全くの別物です。一般の飼い主にはどうでもいい事かも知れませんが昔調べてた俺からしてみては興味深い記事でした
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