犬を褒めることはコミュニケーションの上でも大切
犬は飼い主に褒められることで、素直に幸福を感じますし、達成感を得られて刺激にもなります。そのため、日常的にちょっとしたことであっても褒めてあげることは、犬と飼い主の絆を深める上で大切です。
トイレが上手にできた時、指示に従うことができた時など、些細なことでも褒めてあげることで、後天的な性格にも影響を及ぼすと言われています。
積極的に飼い主に褒められた犬は、好奇心旺盛に育ったり、社交的な性格に育つ傾向があり、自信に満ち溢れた表情を見せてくれるようになります。
犬にするべきではない褒め方とその理由3選
日常的に褒めてあげることで、犬に良い影響を及ぼすと考えられています。しかし、ただ褒めればいいということではありません。褒め方を間違えると、「褒められた」と気づかなかったり、戸惑わせてしまうことがあります。以下のような褒め方は逆効果となり得るので、意識的に控えましょう。
1.タイミングが遅すぎる
犬を褒める時は、何よりもタイミングが大切です。指示に従った時、トイレができた時など、その瞬間に褒めてあげることで、「これに対して褒めてもらえた」と犬も理解しやすくなります。
反対に、少し時間が空いてから「そういえばさっきの偉かったね」「よくできたね」と褒めても、何のことがさっぱりわかりません。「何を嬉しそうにしているのだろう」と戸惑わせてしまうこともあります。
また、タイミングを間違えると、本来褒めるべきことに対してではなく、その後の何気ない行動に対して褒められたと勘違いしてしまうことも。しっかり褒めるべきタイミングで褒めることを心がけましょう。
2.低い声や低いテンションで褒める
褒める際は、愛犬になるべく伝わるように、いつもより少し高い声で褒めたり、テンションを上げて褒めてあげると良いでしょう。
犬は人間の感情を表情や声のトーン、行動などから読み取っています。そのため、言葉では褒めていても、テンションが低かったり、低い声で褒めたりしていると、「もしかして怒っている?」と勘違いさせてしまう恐れがあります。
3.同じ条件でも褒める時と褒めない時がある
同じ条件に対して、気分によって褒める時と褒めない時がありませんか。このように一貫していないルールは、犬にとって不安や戸惑いを生む原因となります。
「昨日は同じことをして褒めてもらえたのに、今日は褒めてもらえない」「いつもはこれで褒めてもらえていないのに、なぜか今日は褒めてもらえた」というシーンが出てきてしまうと、犬も困惑してしまいます。
素直に喜べないだけでなく、飼い主に対する疑心に変わってしまうことすらあるので、褒める時はもちろん、その他に関してもルールは統一するようにしましょう。
どうすればいい?犬の正しい褒め方を解説
上記で紹介したような褒め方は、犬を混乱させてしまう恐れがあり、上手くポジティブな感情を伝えることができません。では、犬を褒める際は、どのように褒めるのが正解なのでしょうか。様々な褒め方がありますが、ここでは犬に伝わりやすい正しい褒め方のポイントを紹介します。
- 伝わりやすい短い言葉で褒める
- 最初は褒め言葉を統一する
- 褒めると同時に犬がされて嬉しいことをする
- 良いことをした直後に褒める
- なるべく声のトーンは高く笑顔で褒める
この5つを意識して褒めてあげてください。最初の頃は、褒め言葉を統一しておくと、犬はその言葉のニュアンスを学習し「『いいこ』と言われたから褒められた!」と伝わりやすくなります。
また、言葉で褒めるだけでなく、ご褒美としておやつを一緒に与えたり、スキンシップが好きな子であれば、優しく撫でてあげたりと、犬が喜ぶことをプラスしてあげましょう。この時、褒める度合いに強弱をつけ、スキンシップだけにしたり、おやつをあげたりと区別するとなお良いです。
そして、先ほどもお話ししましたが、犬を褒めるタイミングは非常に重要です。少しでも時間が経ってしまうと、何に対して褒められたのかわからなくなってしまいます。犬が何かを達成したり、良いことをした直後に褒めてあげてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は飼い主に褒められることで、幸福度や自信につながります。これは飼い主との信頼関係にも良い影響を与えてくれるので、今回紹介した正しい褒め方のポイントを参考に、積極的に褒めてあげてくださいね。