犬の『トラウマ』になってしまうNG行為3選

犬の『トラウマ』になってしまうNG行為3選

犬の『トラウマ』は、一体何が原因で起こるのでしょうか。大きく分けると「身体的ストレス」と「心理的ストレス」の2つがあります。更に詳しい知識を得るには、犬の気持ちを理解しなくてはいけません。早速確認していきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の「トラウマ」は何故起こる?

エリザベスカラーをつけた犬

トラウマの語源はギリシャ語の「trauma(=傷)」です。日本語では「心理的外傷」を指しています。
交通事故や地震による恐怖体験、苦痛や不安、痛みを感じる出来事が発端となり、トラウマを作り上げます。

トラウマを感じると、当時の状況を連想させる瞬間、反射的に回避行動を取ったり、健康状態に異常をきたすことがあります。

絶対ダメ!トラウマを作るNG行為

怯えた様子の犬

1.体罰・暴力

トラウマとなるショック体験が忘れられず、長期間に渡って精神的な苦痛が続く状態を「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と呼びます。

飼い主に従順な犬に育てようとして、行き過ぎたしつけが体罰に発展し、飼い主が逮捕される事件まで起きています。犬に危害を与える行為は、しつけとは言えません。

体罰・暴力を受けた犬は、心に深い傷を負い、人を怖がるようになったあげく、やがて凶暴化します。

2.飼育放棄(=ネグレクト)

「飼育放棄」は別名「ネグレクト」と呼ばれています。最初は可愛がっているにも関わらず、経済的理由やアレルギーの発症、その他の理由による飼育放棄が起きているのが現実です。

《飼育放棄とは?》

  • 十分な食事を与えない
  • 劣悪な環境で飼育する
  • 排泄物を片付けない
  • 病気になっても治療を受けさせない
  • 屋内、屋外を問わず放置する

飼育放棄は、紛れもなく“虐待”です。人間不信になった犬は、次第に心を閉ざしていきます。

3.散歩中ノーリードで歩かせる

散歩自体は楽しいことですが、ノーリードで歩かせていると、「交通事故」や「他の犬との喧嘩」「通行人を噛む」などの事件に発展したり、逃走してしまう可能性もあります。

被害を受けることも、加害者になることもあります。いずれにしても何らかの形で精神的ダメージは起こります。ノーリード、必要以上のロングリードによる散歩はやめましょう。

犬がトラウマになるとどうなる?

物陰に隠れる犬

トラウマは、犬の不安やストレスを増殖させます。過去の辛い経験から「分離不安症」という不安障害を発症することがあります。

《トラウマにより起こる症状》

  • 震えが止まらない
  • 視線を合わせようとしない
  • パニックに陥りやすい
  • 食べたものを吐いてしまう

上記は、いずれも犬が自分の身を守るために取る行動です。傷が癒えるには時間が必要なのです。

トラウマを克服するには

キッチンで顔を触られる犬

トラウマを克服するには、原因が何かを正確に見極め、把握するところから始めてみましょう。

《克服するための手段》

  • スキンシップを取って、不安を取り除く
  • 安心出来る環境を整える
  • 楽しい出来事の積み重ね

自然治癒力を高めてトラウマを和らげるために、天然の植物の力を利用した「フィトセラピー」が用いられることがあります。

まとめ

草むらにしゃがむ女性と犬4匹

「トラウマ」は誰にでも起こり得る反応です。

私自身、幼少期のとある出来事がきっかけで、ずっとシベリアン・ハスキーが苦手でした。克服出来たのは数年前なので、長い年月を要したと思います。

恐怖心がゼロにならなくても、ゆっくり回復傾向に向かっていけば、気持ちもスーッと楽になるはずです。犬のトラウマと向き合い、寄り添いながら一歩ずつ前進していきましょう。

保護犬は複雑な環境下で育ち、トラウマを抱えていることが多いです。辛い経験で感情を失った犬が、新しい飼い主のもとで表情を取り戻し、再び幸せを手に入れるケースは少なくありません。

トラウマを持つ犬たちが、いつかまた穏やかな日々を送れますように…!

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