犬は何歳からが老犬なの?シニア犬に現れる6つの症状から生活のコツを解説

犬は何歳からが老犬なの?シニア犬に現れる6つの症状から生活のコツを解説

昔と比べ犬も長生きになり、今や犬の平均寿命は14歳。長生きになった分、シニア犬として過ごす期間が長くなっています。老化のスピードには個体差がありますが、シニア犬になるとどのような症状が見られるのでしょうか?この記事では、シニア犬に現れる症状とシニア犬との生活のコツについて解説します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

老犬は何歳から?

幸せな表情で見上げるシニア犬

人がそうであるように犬にも老いは必ず訪れます。今は若くてはつらつとしている愛犬も、いずれ「老犬」あるいは「シニア犬」と呼ばれるときがくるのです。では、犬は何歳から老犬の仲間入りをするのでしょうか?

一般的には、小型犬と中型犬は7歳頃、大型犬は5歳頃からをシニア期とすることが多いです。大体この時期から老化の症状が見られ始めますが、人の年齢に換算すると40代で、まだまだ若々しい犬は多く「老犬」と呼ぶには早い感じがします。

そのため、老化の症状が顕著になる年齢をシニアの目安にすることもあります。それは何歳頃かというと、小型犬は10歳頃、中型犬は9歳頃、大型犬は7歳頃からです。

このように、大体の目安はあるものの「○歳から老犬」という明確な線引きがあるわけではありません。同じ年齢の犬でも犬種や体格、生活環境などによって老化のスピードには個体差があるからです。ですから飼い主さんが老化の症状に気づき、愛犬が老犬になったことを認識してあげることが大切です。

シニア犬にはどんな症状が現れるの?

昼寝中のシニアのゴールデン・レトリーバー

愛犬が老犬、つまりシニア犬になったとき、どのような症状が現れるのでしょうか?

1.聴力や視力が衰える

加齢と共に、聴力や視力が衰えます。飼い主さんが呼んでもすぐに反応しなくなったり、飼い主さんが帰宅したドアの音に気づかなくなったりすることが多くなってきたら、聴力が低下してきているサインです。犬には老眼はありませんが、白内障によって視力が低下し、物にぶつかるようになったりするのです。

2.被毛の色が薄くなったり、白髪が増えたりする

年を取るにつれて毛の色素を生成する力が弱まるため、被毛の色が全体的に薄くなってきたり、目や口の周辺から少しずつ白髪が増えてきたりします。毛づやが悪くなったり毛量が減るといった変化が見られることもあります。

3.足腰が衰える

シニア犬になると下半身の筋力が落ち、足腰が衰えてきます。そのため歩くのがゆっくりになったり、ふらついたり、少しの段差でもつまずいてしまいます。オスワリの姿勢から立ち上がるのに時間がかかるようになることも。

4.粗相が増える

きちんとトイレでおしっこができていたのに、粗相が増えるのもシニア犬の症状のひとつです。足腰の衰えによってトイレにたどり着く前に漏らしてしまったり、病気によっておしっこが近くなったりすることが原因です。

5.性格が変わったように感じる

聴力や視力の衰え体の不調などによる不安やイライラから、甘えん坊になったり、怒りっぽくなったりして、性格が変わったように感じることがあります。以前より頑固になった、逆に穏やかになったと感じるケースも。

6.睡眠時間が長くなる

年を重ねるにつれ疲れやすくなったり、体力の回復に時間がかかるようになったりするため、子犬並みに睡眠時間が長くなってきます。日中長く寝てしまうことで夜中に起きるようになり、生活リズムが昼夜逆転してしまうケースもあるのです。

シニア犬との生活のコツは?

散歩中のシニアの柴犬

ここまで挙げてきたような症状が愛犬に現れてきたら、愛犬がシニアになったことを認識し、向き合っていく必要があります。ここからは、シニア犬との生活のコツを解説していきます。

1.バリアフリーの環境を作る

シニア犬になると視力や足腰などが衰えるため、物にぶつかったり、小さな段差につまずいたりして、家の中でもケガをしやすくなります。ですから、家の中の愛犬の行動範囲にある段差はなくす工夫をしましょう。スロープや広めのステップを置いてあげるといいでしょう。

そのほか、家具の角や壁の角にクッション性のあるコーナーガードをつける、家具と家具の間や家具と壁の間へ入り込まないように隙間を埋めるといった配慮も必要です。床にはコルクマットやカーペットを敷いたり、滑りにくくなるワックスを塗布したり、足腰の負担を軽減してあげる工夫をしましょう。

2.トイレを行きやすい場所に移動する

トイレまで距離があると、間に合わずに漏らしてしまう可能性が高くなるので、寝床など愛犬がいることが多い場所の近くにトイレを移動してあげましょう。もし粗相しても、叱るのはNGです。愛犬が落ち込んでしまうことがあるので気をつけてください。

3.散歩は続ける

シニア犬になったからといって散歩をやめてしまうと、脳への刺激が足りなかったり、筋力が落ちたりして、ますます老化を早めてしまいます。病気などでドクターストップかかっていないのであれば、散歩へ連れて行くようにしましょう。

歩くのが難しくなってきたら、抱っこやカートで外へ連れ出してあげるだけでも気分転換になり、また脳に刺激を与えることもできます。

4.サポートしすぎない

年を取り、動作がおぼつかなくなってきた愛犬を見ていると、つい手を貸してあげたくなるものです。でも飼い主さんが何でも手助けしてしまうと、老化を促進させることに。自信を持たせてあげるためにも、ゆっくりでも愛犬が自分でできることは、手を出さずに見守るようにしましょう。

まとめ

女性に撫でられるシニアのコッカー・スパニエル

今回は、シニア犬に現れる症状とシニア犬との生活のコツについて解説してきました。愛犬が老いていく姿を見るのは寂しかったり、つらかったりするかもしれません。でもシニアになった愛犬ともきちんと向き合ってお世話していくことは、飼い主としての務めです。

愛犬にシニアの症状が現れ始めたら、ご紹介した生活のコツを参考に、愛犬が日々快適に過ごせるようにサポートしてあげてくださいね。

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