犬に『幸せ』を感じてもらうためにやるべき6つのこと

犬に『幸せ』を感じてもらうためにやるべき6つのこと

犬からの癒やしを期待して一緒に暮らし始める飼い主さんもおられるかもしれません。しかし、ただ一緒に暮らせば癒やしてくれるという訳ではありません。飼い主さんが愛犬を家族の一員として、愛情と責任をもってケアし幸せにするからこそ、それに応えてくれるのです。今回は、愛犬に幸せだと感じてもらうためにやるべきことについて解説します。

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幸せとは

笑顔の犬

一緒に暮らしている愛犬には、幸せだと感じながら暮らして欲しいと願う飼い主さんは多いでしょう。愛犬の幸せは、飼い主さんにとっても幸せだからです。

幸せとは、不平や不満がなく満ち足りていることです。つまり、ストレスがなく、欲求が満たされるような生活が、幸せな生活だと言えます。しかし、ストレス要因や欲求は、人と犬とでは異なります。

飼い主さんが幸せでも、それがそのまま愛犬の幸せだとは限らないということです。では、犬にとっての幸せについて考えてみましょう。

犬には犬の幸せがある

ドッグラン

動物の福祉(アニマルウェルフェア)という考え方の中に、5つの自由という原則があります。

1.飢えや渇きからの自由
2.不快な環境からの自由
3.痛み、ケガ、病気の苦痛からの自由
4.自然な行動をする自由
5.恐怖や苦悩からの自由

この5つの自由は、まさに愛犬を不平や不満がなく満ち足りている状態にするために必要なことだと言えるでしょう。

この場合、4の「自然な行動」というのは、犬が本来持っている欲求から引き出される行動です。

犬には、生理的欲求、安全欲求の他に、行動欲求を持っています。具体的には、好奇心を満たす「探索」、追跡衝動を満たす「追いかける」、社会的愛着を満たす「触れ合い」、社会的情動を満たす「遊び」です。

ではこれらを前提に、具体的に愛犬に幸せだと感じてもらうためにやるべきことについてみていきましょう。

犬に幸せを感じてもらうためにやるべきこと

1.信頼関係の構築

絆を結んだ関係

まず最も大切なことが、愛犬と飼い主さんとの間に信頼関係を構築することです。

愛犬には常に、愛情を持ち、誠実で堂々とした態度で接しましょう。信頼関係は、一朝一夕には築けませんが、壊れるのは簡単です。

愛犬を迎えた瞬間から最期を看取る瞬間まで、飼い主さんとしての責任と愛情を忘れずに接してください。

2.快適な生活環境の維持

愛犬の性格や犬種特性を見極めた上で、快適な環境と生活リズムを整え、維持してください。

温度、湿度、安心して休める寝床、清潔で快適なトイレ、自由に動ける空間を確保してあげましょう。

犬が快適に過ごせる室温の目安は21〜25℃程度です。冷えすぎないようにエアコンは25〜28℃程度に設定し、愛犬の様子を見ながら調節すると良いでしょう。

また、湿度は50〜60%が目安です。強い日差しが当たる場所にケージを設置しない等の配慮も大切です。

3.健康的な生活の保証

犬の爪切り

愛犬の健康を維持するために、年齢に合った栄養バランスの良質な食事と、十分な量の新鮮な水を与えましょう。

愛犬が欲しがるだけ食べさせてしまうと、肥満の元です。肥満はあらゆる健康リスクを高める元凶となりますので、理想体型の維持に努めましょう。

また、ブラッシング、歯磨き、爪切りなどの日常的なケアの実施や、毎日の運動、室内やトイレ、食器の衛生管理、愛犬が落ち着いて安心できる環境づくりにも配慮し、体調を崩したら適切な治療を受けさせましょう。

4.刺激的な散歩

散歩は、単なる運動だけが目的ではありません。さまざまな刺激を受けることができ、犬が本来持っている「探索」という行動欲求を満たすことができます。

毎日決まった時間に決まったコースを回るだけではなく、時々コースを変えて、愛犬に新しい刺激を与え、好奇心を満たすような工夫をしてあげましょう。

5.体や頭を使う遊び

おやつ探し

犬には、追跡衝動があります。狩猟犬などは、この衝動をうまく利用して犬と人とが共同作業を行うわけですが、一般家庭で狩猟を行うわけにはいきません。

そこで、ドッグランなどを利用して、ボールや枝などを使ったモッテコイのゲームをしてあげましょう。

また、雨などで散歩に行けない日には、隠したおやつを探すゲームをするなど、散歩に代わって探索欲求を満たせるゲームをさせてあげましょう。

そして、上手にゲームができたらご褒美に、褒め言葉をかけながらやさしく撫でてあげましょう。こういった遊びや触れ合いを通して、犬は犬特有の欲求を満たすことができるのです。

6.退屈しない留守番環境

何もすることがない、または何かしたくてもできる環境ではないという場合、犬も非常に強いストレスを感じます。長時間の留守番は、愛犬にとって決して嬉しいことではありません。

そこで愛犬に留守番をさせる時には、長時間熱中できるような環境を作ってあげることが必要です。

最近は、いろいろと工夫をこらした知育玩具が市販されていますので、おやつを隠した知育玩具を複数個与えてから外出すると良いでしょう。

まとめ

散歩

一緒に暮らす愛犬には、幸せだと感じながら暮らして欲しいと願う飼い主さんが多いと思います。しかし、愛犬に幸せだと感じてもらうためには、まず犬のことをよく知らなければなりません。

決して一方的な愛情をぶつけるだけの関係ではなく、相手のことを思いやり、相互の愛情と信頼を深められるような関係を築き、お互いに幸せだと感じながら暮らせるように工夫をしていきましょう。

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