犬がイタズラをする心理
1.構ってほしい
イタズラをすれば、飼い主に叱られますが自分に注目してもらえます。何もしなければ注目されません。
構ってほしくてサインを出したけれど、気づいてもらえなかったのです。最終手段としてイタズラをします。叱られても良いと思えるほど構ってほしいのです。
構ってと甘えてくる愛犬を無視しないでください。「後で遊ぼうね」と言ってあげてください。言葉はわからなくても気持ちが伝われば犬は理解できます。
2.体を動かしたい
お散歩が足りず運動不足になると、体を動かしたくてイタズラをします。
フローリングの床を掘って傷だらけにしたり、ソファーを掘って穴を開けたり、家具を噛んでボロボロにするなど破壊行動がよく見られます。
体力が有り余っている証拠です。お散歩の時間を十分に取れていますか?
外に行けない時は室内での遊びを取り入れてみてください。おもちゃに興味がないのであれば、自宅の室内で使えるアジリティグッズをおすすめします。
3.不安や緊張を和らげたい
不安や緊張を感じるとジッとしていられなくなります。行動していないと落ち着かず、イタズラをしてしまうのです。
物を噛むことで不安や緊張を和らげようとすることがあります。気を紛らわせたいからです。
大事な物を壊されては困りますし、誤飲誤食の危険もあります。犬が口に入れてはいけない物を床やテーブルに置きっぱなしにしないでください。充電器など家電製品のコードも不要な時は必ずコンセントから抜いてください。
4.退屈している
暇を持て余し、イタズラをすること以外に退屈から逃れる方法が見つからないのです。悪気は一切ありません。
お留守番中におもちゃを与えられることがありますが、そのおもちゃにさえ飽きてしまっています。
犬を退屈させないための工夫は毎日変えてあげると良いです。
イタズラをやめてもらう方法
むやみに叱らないこと
イタズラをやめてほしいならむやみに叱ってはいけません。イタズラをした理由があります。
お留守番中、飼い主がいなくて寂しくて不安だったのに叱られたのでは納得できません。
理不尽に叱られてはストレスになり、イタズラをエスカレートさせてしまいます。
無視しないこと
イタズラをやめてほしいなら、無視してはいけません。お願いやわがままを聞いてほしくてイタズラした時は、叱らずに無視していれば良いと言われることがあります。
犬にとって飼い主に無視されることは耐え難いことです。心を病んでしまい、イタズラをエスカレートさせてしまいます。
気づいてもらうために、イタズラよりもひどいことをしてしまう恐れがあります。
おやつで誤魔化さないこと
イタズラをしそうになった時、誤魔化すためにおやつを与えてはいけません。
確かにイタズラすることよりもおやつを食べることに気が向きます。一時的にイタズラから興味を引くことはできますが、イタズラをしようとすればおやつがもらえる仕組みとして覚えてしまっては困ります。
おやつをもらうために、わざとイタズラをするようになるからです。
まとめ
犬にとってイタズラは、飼い主に自分の気持ちを知ってもらうための手段です。言葉を話すことができない分、行動で示すしかありません。
飼い主にとっては困りごとかもしれませんが、他に手段がないのです。サインを出したけれど気づいてもらえなかった時の最終手段なのです。
イタズラをすれば飼い主は叱ります。気づいてくれた!と勘違いしてしまうのです。