この行動はNG!飼い主のお節介行動
大事なのは、「飼い主と犬の価値観は全く違う」ということです。飼い主さんの「良かれと思って」は、愛犬には通用しないことが多くみられます。愛犬に「ありがた迷惑」と思われないよう自身の行動を見直してみましょう。
ここでは、飼い主さんが普段やりがちな「お節介行動」をご紹介します。
①友達を作ろうとする
愛犬に無理に友達を作ろうとするのは、オススメできません。人間と同じように犬にも性格や相性があります。他の犬や人に対して人見知りする子、苦手意識を持つ子、ひとりで過ごすのが好き、など犬によって様々です。
飼い主さんとしては、愛犬が仲良しの犬と一緒に遊んだり、一緒に散歩したり、一緒に旅行したりすることは憧れのシチュエーションかもしれません。しかし、友達を作ってもらいたくて無理に他の犬と遊ばせると余計に恐怖心が芽生えたり、トラウマになったり、ケンカをしてケガをする恐れもあります。
②しつこく構う
犬も人間と同じように、ひとりで過ごしたい、ゆっくり寝たい、落ち着きたいなどの感情があります。そこへ急に抱き着いたり頭を強く撫でられると、飼い主さんに対して警戒心を持ってしまう恐れがあります。
飼い主さんとしては、「愛犬に触れたい」「じゃれたい」という愛情のあらわれでしょう。しかし犬はもともと警戒心が強い動物なので、愛犬の気持ちを汲むことが大切となります。
③散歩後に毎回シャワーをする
散歩から帰ってきたときに、足をキレイにしようと毎回シャワーをする飼い主さんも多いでしょう。実は、この行動は犬にとってストレスに感じている恐れがあります。
その理由は、犬はお風呂に入ることやシャワーの音を苦手とする子が多いためです。「散歩に行く=帰宅したらシャワーを浴びる」と学習してしまうため、シャワーだけでなく散歩に行くことも嫌うようになる恐れがあります。
また犬の皮膚は人間よりもはるかに弱いため、過度にシャワーを浴びると乾燥しすぎてしまい、ひび割れや炎症を起こしてしまう可能性があるのです。
散歩から帰ってきたらシャワーを浴びるのではなく、濡れたタオルや犬用シャンプータオルで、足を優しく拭く程度にしましょう。
④洋服を着る
犬は「おしゃれしたい!」という欲求がありません。そのため、機能性のない洋服は着せないようにしましょう。例えば、おしゃれ目的の帽子や靴、防寒機能のない洋服などが挙げられます。体に負担がかかったり、ストレスを感じる恐れがあるため、洋服を着せるときはおしゃれ目的ではなく、愛犬の体調に気配りするように心がけましょう。
愛犬が「嫌だなあ」と思っているときのサイン
愛犬が下記のような仕草をしたときは、ストレスを感じているサインです。
- あくびをする
- 目を逸らす
- 体を掻く
- 体を震わす
愛犬がこのような仕草をしたとき、自身の行動を見直してみましょう。ストレスが積み重なると飼い主さんへの信頼が薄れるだけでなく、場合によっては病気を発症する恐れがあるからです。
まとめ
「愛犬のためを思って」「愛犬を楽しませたくて」という思いは、全ての飼い主さんに共通することです。その思いが限度を過ぎると、お節介行動になります。愛犬を大切に思う気持ちはとても大切ですが、まず第一に愛犬の気持ちを考え、ストレスを感じさせないよう、飼い主さんは努めなければなりません。