犬の散歩の重要性とは
家の中で過ごすことが多い犬にとって、散歩は人生の中でとても貴重で楽しい時間といえます。草木や地面のニオイを嗅いだり、外の風を感じたり、土やコンクリートを歩く感触を楽しんだり、他の犬や人に出会うことができます。運動不足やストレス解消になるだけでなく、犬の成長にとって良い刺激となるのです。
犬の散歩の頻度は?小型犬~大型犬別にご紹介
では、そんな一大イベントともいえる散歩はどのような頻度や時間がベストなのでしょうか?
小型犬、中型犬、大型犬に分けてご紹介します。
1.小型犬
小型犬は、激しい運動や長時間の散歩はオススメできません。骨が弱く細いため、激しい運動や長時間の散歩は足腰に負担となり、ケガをする恐れがあります。また小型犬は体が小さいことや体力が少ないことから、家庭内で走ったりオモチャで遊ぶだけでも必要運動量として十分といわれています。
しかし前述でご紹介した通り、散歩はストレス解消になったり、飼い主さんとのコミュニケーションになったり、外の世界に触れることができる重要なイベントの一つです。そのため、小型犬であっても散歩は必ず行うようにしましょう。
小型犬の散歩は、運動のためというより気分転換のものと考えると良いでしょう。散歩の頻度は1日1~2回で、1回の散歩時間は15~20分にし、ゆっくり歩く程度が適切といえます。
とくにフレンチブルドッグやパグなどの短頭種は激しい運動が苦手なので、パンティングや荒い呼吸をしている場合は休憩するようにしましょう。
2.中型犬
中型犬は運動好きな犬種や他の犬との交流が好きな犬種が多くみられます。そのため大きな公園でフリスビーをしたり、ドッグランで思いっきり走り回ったり、他の犬との交流を楽しみましょう。しかし、コーギーなどの短足の犬種は足首や腰に負担がかかりやすいため、頃合いを見て適度に散歩を切り上げることが重要です。
中型犬の散歩は1日に1~2回、1回の散歩につき40~50分の時間が必要でしょう。
3.大型犬
大型犬はたくさんの運動量や長時間の散歩が必要となります。家の中でオモチャで遊ぶだけでは満足できません。1日に2回、1回につき60分は散歩に出かけるようにしましょう。
中型犬や大型犬と一緒にドッグランでじゃれたり、でこぼこ道や砂利道などで探索欲を高めたり、時には遠出して海や山に出かけるのもオススメです。
まとめ
犬の散歩についてご紹介しました。
犬は犬種や年齢、健康状態によって散歩の種類やコース、所要時間、頻度などが異なります。「散歩すればするほど良い」というわけではないので、愛犬の犬種や状態によって適切な散歩をしてあげましょう。
また小型犬や中型犬、大型犬に共通して注意しなければならないのが、「散歩をする時間」です。
夏の強烈な日差しや紫外線、冬の厳しい寒さは、犬にとっても負担となります。夏は暑さが落ち着いている早朝や夕方以降、冬は気温が上がる昼間などに散歩をするようにしましょう。
散歩は犬と飼い主さんが時間を共有することができる、とても貴重な時間です。愛犬が散歩に対して嫌悪感を持ったり、ストレスを感じることがないよう気を付けながら、楽しい時間を過ごしましょう。