犬同士の友情のサイン
1.遊びに誘い合う
友情で結ばれた犬同士はお互いを遊びに誘い合います。「プレイバウ」ってご存知ですか?
伏せの体勢になるのかと思いきや、お尻を高く上げたまま相手の様子をうかがうポーズです。「ボディーランケージ」や「カーミングシグナル」など、色んな言葉で表現されます。
「遊ぶ?」「追いかけっこする?」などと相手に尋ねているのでしょう。
わざと相手の前を猛ダッシュで走り去ってみたり、わざと相手の背後からお尻を鼻先でツンッと突いてみたり、色んな仕草や行動で遊びに誘います。
背後からお尻を突くなんて誘い方は、友情がなければできないことです。
2.取っ組み合いをする
友情で結ばれた犬同士は、取っ組み合いの遊びをします。傍から見ると喧嘩をしているように思われてしまうかもしれません。
しかし、唸り声にも「楽しい」や「嬉しい」の気持ちがこめられていることがわかります。威嚇する時のように歯を剥き出しにしながらも、表情だって明るいです。
友情がなければ取っ組み合いなんてできません。相手の力加減を知りませんし、ついエスカレートして喧嘩に発展してしまいます。友情があってこそできる遊びです。
3.顔を舐め合う
友情で結ばれた犬同士は、お互いの顔を舐め合うことがあります。
目の周りをしきりに舐めたり、耳の中をしきりに舐めるなどしますが、まるでお手入れやお世話をしてあげているようにも見えますよね。
母犬が自分のお世話をしてくれたように、友達にも友情や愛情を表現するために同じような仕草をするのです。友情がなければガウッと一声「やめてよ!」と拒否するでしょう。
4.おもちゃを引っ張り合う
友情で結ばれた犬同士はおもちゃを引っ張り合って遊ぶことができます。おもちゃを奪い合うのではなく、仲良く一緒に使って遊ぶことができるのです。
相手が自分よりも小さい犬であったり力の弱い犬である時は、引っ張る力を弱めるなど加減していることもよくわかります。
相手が子犬や年下の犬である時は、わざと負けておもちゃを渡すこともあります。友情がなければすぐに喧嘩に発展してしまう場面です。
犬にも友達が必要?
必ずしも必要ではありません。飼い主・家族・同居する犬や猫とは仲良くできても、他の人や犬を寄せ付けない犬もいます。
お散歩ですれ違う犬にも威嚇し、ドッグランへ連れて行っても飼い主の後ろに隠れてばかり。「友達がいない犬」と表現すると寂しい気持ちになりますが、「家族を大事にする犬」と考えてみてはいかがでしょうか。
友達を作る方法
愛犬と相性の良い犬が必ずいます。たった一頭でも良いです。友達を作ってあげたいのであれば積極的に交流し、相性の良い犬を見つけてあげてください。
吠えるからといって避けてばかりいると友達は作れません。
そして、ドッグランなどたくさんの犬や人が集まる場所にいきなり連れて行くのは避けた方が良いです。犬だって緊張しますし、不安な気持ちでいます。
飼い主同士が友達になる
犬は飼い主の行動を見て学びます。飼い主が避ける相手は犬も避けます。
仲良くなれそうな犬を見つけたら、まずは飼い主同士が交流してみましょう。人同士の相性も犬同士が仲良くなれるかどうかに影響します。
まとめ
犬同士の友情はあるのかどうか、確認する方法があります。友情のサインを送り合っているかどうか仕草や行動から読み取って見ましょう。
- 遊びに誘い合う
- 取っ組み合いをする
- 顔を舐め合う
- おもちゃを引っ張り合う
そして、犬には必ずしも友達が必要なわけではありません。飼い主が一番の友達であり理解者であれば犬は幸せです。誰よりも愛犬を信頼し、理解し、愛してあげてください。