犬が喧嘩をする心理
どうしたら良いかわからない
社会性に欠けている犬は、つい喧嘩を売ってしまいやすいです。他の犬とどのように接したら良いかわからないからです。
相手が十分に社会性を学んだ犬であれば大きな喧嘩に発展してしまうことはありません。社会性が未熟な犬との付き合い方も知っているからです。
しかし、未熟な犬同士だと、大きな喧嘩に発展してしまう恐れがあります。
攻撃されないか不安
臆病な性格の犬や怖がりな性格の犬は、つい喧嘩を売ってしまいやすいです。他の犬から攻撃されるのではないかと常に不安な気持ちを抱えているからです。
威嚇してしまったものの相手から反撃されてしまい、思わず逃げ出してしまうことがあります。身の危険を感じると本気で噛みつくこともあります。
パニックになってしまい、飼い主や周りにいる人にも攻撃してしまうことがあります。
強さを見せつけたい
本気で喧嘩をするつもりはないけれど、自分の力や気の強さを見せつけるために喧嘩を売ってしまうことがあります。
力では勝てないとわかっていても気の強さから喧嘩を売ってしまうこともありますし、多頭飼いではよく起こる喧嘩です。
犬は群れの中で順位付けをする習性がありますので、飼い主も十分に理解して行動しなければなりません。飼い主によって乱されると大きな喧嘩になってしまう恐れがあります。
喧嘩をやめさせるべきかどうかの判断方法
犬同士の喧嘩を止めに入った瞬間、飼い主が噛みつかれて大怪我を負った、なんてことが起きています。犬同士は本気で喧嘩をするつもりはなく、邪魔者が入ったことに怒ってしまったのでしょう。
犬が本気で喧嘩をする時は「首」「鼻」「耳」「アキレス腱」を攻撃することがよくあります。噛みちぎる勢いで攻撃します。ただじゃれ合っている時の犬の様子と見分けなければなりません。
犬の目線に注目!
喧嘩をする気がない犬は相手の犬と目を合わそうとしません。スッと目を逸らします。
また、喧嘩になってしまった時、降参の意味で目を逸らすこともあります。
攻撃をやめ、伏せをするように体勢を低くして降参することもあります。
喧嘩の止め方
リードを引く
威嚇し合っている時はリードを引いて犬同士を引き離します。
しかし、噛みつき合っている時はリードを引いてもあまり意味がありません。相手をより傷つけてしまうこともありますし、愛犬がより傷つけられてしまうこともあります。
犬の間に立ちはだかる
小型犬であれば止めに入ることができるのですが、喧嘩中の大型犬の間に立ちはだかるのは難しいです。人の方が大怪我を負ってしまう恐れがあります。
よほど力や体力に自信のある体の大きな男性であれば可能かもしれません。
抱っこする
愛犬をスッと抱っこすることができれば、喧嘩を止めることができます。
しかし、どちらの犬も興奮している状態です。愛犬が飼い主の手や顔に噛みつく恐れがあります。
相手の犬が足元に飛びかかったり、噛みつく恐れがあります。
物を振り回す
思わず手に取った物を喧嘩中の犬に向かって振り回してしまうことがあります。
しかし、犬にとっては「止めに入った人」ではなく「加勢に入った人」です。人が攻撃されてしまう恐れがあります。あまり効果的ではないでしょう。
水をぶっかける
噛みつき合うほどの大喧嘩になってしまった時は犬に向かって水をぶっかけると良いです。冷蔵庫で冷やした水があるとより効果的です。
しかし、いつでもどこでも手に入るものではないため実践するのは難しいです。公園に水道はあっても、ぶっかけるだけの水を入れる容器がないなんてこともありますよね。
まとめ
犬が喧嘩をする時の心理は様々ですが、まずは喧嘩をさせないことが重要です。
喧嘩になってから止めに入ろうとしても難しい場合がほとんどです。人の方が大怪我を負ってしまうこともあります。
喧嘩になる前に犬同士を引き離すこと、そして喧嘩を止める時も十分に注意してください。