犬にとって不幸なこととは?
今回は、犬にとって不幸なことを紹介していきます。私たちが普段何気なくしてしまっていることや、私たちにとっては何てことないことでも、犬にとっては大きな不幸となることがあります。
1.仲間(家族)が喧嘩する
夫婦や家族内で喧嘩が起きることは珍しくありません。毎日顔を合わせているからこそ、何気ないことで喧嘩が勃発してしまいますよね。
しかし、犬にとって仲間内で争いごとが勃発することは、群れが解散することに繋がる大事件です。そのため、仲間である家族や夫婦が喧嘩している場面を見ると、強いストレスを感じる犬はとても多いです。
2.家族の誰かがいなくなる
犬にとって環境が変わることは大事件に匹敵します。例えば、引越しや新しい家族が増えることなどが当てはまります。しかし、中でも犬にとって不幸なことは、家族の誰かがいなくなってしまうことです。
一緒に過ごしていた他の犬や猫といったペットが亡くなってしまったり、家族の中の誰かが成長し、独り立ちするために家を出て行ってしまったりと、家族から誰かがいなくなることは犬にとって耐え難い悲しみなのです。
3.他のことに夢中でかまってもらえない
犬にとって、飼い主に注目してもらえることは何よりの幸せです。反対に、傍にいるのに他のことに夢中で自分のことを見てもらえない、かまってもらえないことは不幸と感じ、強いストレスに繋がります。
よく言われるストレス要因として、家族に赤ちゃんが生まれ、家族全員が赤ちゃんにつきっきりになってしまうことで、犬が孤独を感じストレスを溜め込んでしまうという事例があります。
他にも最近ではスマホなどの媒体が普及したことによって、犬ではなくスマホのアプリに夢中になってしまい、隣にいるのに視線が合わないといったことも犬にとっては不幸に感じる原因となります。
4.長時間留守番させられる
最近は夫婦共働きの世帯が増えてきているので、留守番には慣れている犬が多いです。しかし、あまりにも長い時間、1匹だけで留守番させられることは、犬にとって不幸に感じるケースが多いです。
犬と人間では、時間の体感スピードが違うと考えられています。研究によると、犬は7時間で1日という時間感覚を持っているため、丸1日1匹で過ごさせてしまうと、単純計算で3日以上1匹で取り残されてしまう感覚に陥るのです。
したがって、日をまたぐような長時間の留守番はなるべく避け、どうしても日を跨がなければいけない場合は、愛犬が慣れている知人宅に預かってもらったり、ペットホテルを利用したりしましょう。
5.期待していたことが裏切られる
犬はとても素直で純粋な動物です。そのため、1つ1つの事柄に対して素直に感情表現をします。「散歩に行く?」と言われれば「行きたい!」と大喜びしますし、「ダメ」と叱られればわかりやすく落ち込みます。
このように感情豊かな動物であるために、期待していたことが裏切られると、私たちの想像以上にがっかりしてしまいます。「散歩行く?」と言われて期待させられたのに、雨が降っていけなくなってしまった…などが具体例として当てはまります。
6.犬としての本能を押さえつけられる
犬には犬としての本能が備わっています。しかし、人間と共存していく上で、ある程度のルールを守らなければいけません。無駄吠えや噛み癖、トイレトレーニングなどがその代表ですよね。
しかし、人間と共存しているからといって、犬としての本能を必要以上に押さえつけてしまうのは問題です。散歩中に執拗に匂いを嗅ぐこともあるでしょうが、これも犬として「危険がないか」「自分の住んでいる場所に誰が通ったか」を調べている最中であり、本能的行動です。
こうした些細な行動に犬としての本能が隠されていることもあるので、必要以上の抑制は犬にとって不幸につながることがあると頭に入れておきましょう。
7.ルールが一貫せずコロコロ変わる
犬は群れで行動していた動物です。そのため、その集団の中にリーダー的な存在がいて、その存在の下でルールに従い行動していました。定められたルールを守ることで、安心する動物といっても過言ではありません。
ルールがまったく与えられず野放しの状態になっていたり、ルールが一貫せず、コロコロと変わってしまったりすると、犬にとって安心できる環境ではなくなるため、幸せな環境とは言えないのです。
愛犬に安心して生活してもらうためには、飼い主がリーダー的な存在となり、ある程度のルールをしっかり学習させ、守らせることが1つの安心材料となるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回紹介したように、私たちにとっては些細なことでも、犬にとっては重大な問題として写ることが多々あります。また、犬の本能的な習性を理解し、時々解放させてあげることも幸せのためには重要な要素となります。