犬が一緒に寝たがる…一緒に寝てもいいの?
犬は飼い主と一緒に寝たがる子が多いです。1度寝てしまうと、飼い主と眠ることに安心感を覚えたり、人間の使っている布団の気持ち良さを知ってしまい、その後も一緒に眠る習慣が付いてしまいます。
しかし、犬が一緒に寝たがる場合、一緒に寝てもいいのでしょうか。一昔前まではしつけ上、あまり一緒に眠ることは良くないとされていましたが、最新の研究結果によると、しつけの観点から見ると特に問題はないという説が濃厚になっています。
したがって、愛犬が一緒に寝たいと甘えてきた場合、飼い主が「寝にくい」「匂いが気になる」などの問題を感じていなければ、一緒に寝ても問題はありません。
しかし、やはり愛犬と一緒に眠ると飼い主の睡眠の質が下がってしまったり、衛生上悪い影響を及ぼしたりします。そのため布団を一緒にすることは極力避け、同じ寝室に犬用ベッドを置いてあげるなどして対応するのが望ましいでしょう。
犬が「一緒に寝たい」と飼い主に伝えている時の仕草や行動
安心感や甘えから「飼い主さんと一緒に寝たいな」と思っている犬は多いです。中には、すでに飼い主と一緒に寝ることが習慣化しており、自ら「さぁ、寝室へ行きましょう!」と誘ってくる犬もいます。では、犬が「一緒に寝たい」と飼い主に伝えている時、どのような仕草や行動を見せているのでしょうか。
1.飼い主が寝室に行こうとすると付いてくる
最も多い行動として、飼い主が眠るために寝室へ行こうとすると、すかさず後をついてくる様子が見られます。行動から見てもわかる通り「今日は飼い主さんと一緒に眠るんだ!」という強い意思を感じます。
飼い主側は毎日同じ時間帯に就寝する人が多いので、犬は体内時計でその時間帯を把握し、その時間帯に飼い主が席を立つと「寝る時間だ!」とすぐさま反応する子が多いです。飼い主が席を立った瞬間、我先にと寝室へとつながるドアへと走って行く犬も多いでしょう。
2.前足を飼い主の体に置く
犬自身がすでに睡魔に襲われており、飼い主と一緒に寝室へ行きたいと感じている時、飼い主を誘うように前足を飼い主の膝や腕に置き、「一緒に寝室へ行きませんか」と誘うような視線を送ってくることもあります。
また、毎日同じ時間帯に就寝しているご家庭の場合は、その時間帯になると「もう寝る時間ですよ」という意味を込めて、前足でちょんちょんと突いてくる犬も多いようです。
3.寝室の方を見る(寝室につながるドアへと近付く)
寝る時間帯になると、そわそわと落ち着かない様子で寝室の方を見たり、寝室につながるドアとの間を右往左往したりする行動も、犬が「早く寝室に行きたいな」「今日は飼い主さんと一緒に寝たいな」と思っているサインです。
すでに飼い主と一緒に眠ることが習慣化している犬にも見られますが、まだ習慣化しておらず、しかし飼い主と一緒に寝たいと強く思っている犬にも見られる行動です。
特に習慣化していない犬の場合は、飼い主が寝室へ行く時に置いてかれまいと、寝室へ続くドアの前で待機したり、「まだかな。もう直ぐかな」とウロウロと辺りを歩き回ったりしていることがあります。
4.顔を舐める
犬が少しずつ眠気を感じ、「飼い主と一緒に眠りたい」「飼い主と一緒に寝室へ行きたい」と思っている時、顔を舐めることで「寝室へ行こう」と誘うことがあります。
これは子犬が母犬に対して何かを催促する時に見られる行動の1つで、母犬のような存在である飼い主に「一緒に寝ようよ」と甘えているのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。飼い主と犬が一緒に眠ることは、衛生上に少々不安要素があるものの、しつけの面にはあまり大きな影響を与えません。分離不安などの兆候が見られない以上は、犬が一緒に寝たいと甘えてきた時、受け入れてあげることも検討してみてはいかがでしょう。