時計は読めないはずなのに飼い主の帰宅時にドアの前で待つ愛犬
私たち飼い主が帰ってくると、必ずと言っていいほどドアの前で待っていたり、私たちが帰ってくることを予想していたかのように立ち上がって待っている愛犬…。もしかして私たちの帰宅時間を理解しているの?と思ってしまいますよね。
もちろん犬は時計を正確に読むことができないので、「何時何分に飼い主が帰ってくる」とは理解していません。しかし、一方で体内時計は人間よりもはるかに正確であると考えられています。
時計を読むことができない犬をはじめとした動物たちは、見える光や匂い、音から今の時間帯を推測しています。それを元に活動を開始しているのです。そのため、こうした要因で犬は飼い主の帰宅時間帯を推測していると考えられます。
犬はさまざまな要素から飼い主の帰宅時間を推測している
前述した通り、犬は飼い主の帰宅時間を優れた五感を使って推測しています。では、具体的にどのように推測しているのでしょうか。ここではその具体的な要素をご紹介します。
1.外の音から推測している
まずは外の音。犬は人間よりもはるかに聴覚が優れているため、人間には聞き取れない小さな音や遠くの音も、家の中から感知することができます。その優れた聴覚を使い、外から聞こえてくる音でを聞き取っているのです。
交通量やいつも同じ時間帯に通りがかるハイヒールの音、いつも同じ時間帯に散歩に行っている他の犬の足音や鳴き声などから時間帯を推測しています。
「あ!いつもの『コツコツ』という音が聞こえたから、まだ飼い主さんは帰ってこないな」「いつものあの犬が散歩に行っている。そろそろ飼い主さんが帰ってくる頃だ!」というように、音から判断している犬は多いです。
2.外の明るさで飼い主の帰宅時間を推測
犬の正確な体内時計の大きな要素の1つに、家の中から見える外の明るさが影響しています。犬は自然界で生きていたため、人工的な匂いや音よりも、自然の音や見えるものを判断基準とすることが多いようです。
現在、家の中にいる犬にとって、自然界の要素は太陽光です。そのため、毎日同じ時間帯に帰ってくる飼い主であれば、外の明るさと飼い主の帰宅時の外の暗さを照らし合わせて推測している可能性が高いです。
「少しずつ外が暗くなってきた。もう少しかな」「完全に太陽が落ちて暗くなったから、飼い主さんが帰ってくる!」というように、とても大きな判断基準となっていることが考えられます。
3.テレビの音で理解していることも
もしも愛犬が寂しくないようにとテレビを点けている場合は、テレビの音で飼い主の帰宅時間を察知している犬もいるといいます。
昼間の番組は、基本的に毎日同じ時間帯に同じ番組が放送されています。同じオープニングテーマに、同じエンディングテーマ、コーナーの効果音などを参考にしていると考えられ、中には「今の時刻は○時○分です」というように、時刻を伝える情報番組などもあるでしょう。
こうした細かい音と飼い主の帰宅タイミングを照らし合わせて学習することで、「この音が鳴ったということは、もうすぐ飼い主さんが帰ってくる!」と推測しています。
4.飼い主の足音や匂いをキャッチしている
そして犬にとって飼い主の帰宅時間を理解する上で、最も大きな要素が飼い主の匂いと足音です。驚くべきことに、1km以上離れた場所の音を聞き取ることができると言われています。
また、毎日聴いている飼い主の足音は、歩く時の癖やスピード、靴の音などから区別していると考えられています。こうした飼い主の足音を遠くからキャッチすることで、「飼い主さんがこちらに向かっている!」といち早く察知しているのでしょう。
また、家の目前まで迫ってきたときに、飼い主の匂いをキャッチして確信に変わり、ドアの前で飼い主を出迎える準備をしている犬も多いですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は時計を読むことはできませんが、今回紹介したような要素を判断基準として飼い主の帰宅時間を把握しています。それだけ犬が飼い主優先で過ごしているということでもあるので、日頃から愛犬へ愛情を注いであげてくださいね。
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20代 男性 匿名