犬の里親になるための条件
正直かなり厳しい条件ばかりです。どうしてそんな条件が必要なのか?と疑問に思うこともあります。
保護犬の里親になりたいと考えている人はたくさんいます。しかし、里親になるための条件があまりにも厳しすぎるため、諦めるしかないのです。
これからご紹介する犬の里親になるための条件は全ての団体や施設が設けているものではありません。
里親になりたい犬がいる時は、その犬を保護している団体や施設の担当者にお尋ねください。
一人暮らしの人はNG
この条件はとくに多いです。たとえ広い庭付きの持ち家の一軒家に住んでいる経済力が豊な人でも、犬の里親になることができない可能性が高いです。
自分に万が一の事が起きた時、近所に家族が住んでいるから犬のお世話を頼める状況にある、といった場合でもNGです。
60歳以上の夫婦や家族はNG
2人以上で暮らしている夫婦や家族であっても、年齢が60歳以上であると犬の里親になることができない可能性が高いです。
ケガや病気をしやすく、入院してしまっては犬のお世話をすることができなくなってしまうからです。
犬の寿命は10年~18年くらいです。もっと長生きする犬もいます。60歳に18年を足したら78歳です。膝や腰が痛くてお世話できないなんてことがあってはならないのです。
未婚で同棲しているカップルはNG
たとえ2人以上で暮らしている家庭であっても未婚のカップルは犬の里親になることができない可能性が高いです。
同棲が解消されてしまった時、「犬をどちらが引き取るのか」という話でもめてしまうことが多いからです。
犬の飼育経験がない人はNG
保護犬の多くは心に傷を負っています。一度は人に捨てられてしまったからです。
野生で育った野犬もいます。人を怖がり、人を信頼できず、なかなか懐いてくれない犬もいます。
しつけも大変難しいです。室内での排泄ができない犬もいます。犬の飼育経験が全くない人にとっては「夢みていた理想の犬との暮らし」とは正反対です。
また飼育放棄されてしまう可能性が高いことから、犬の飼育経験がない人への譲渡はしていない団体や施設が多いです。
賃貸に住んでいる人はNG
住まいが賃貸である場合、たとえペット可の賃貸であっても、犬の里親になることができない可能性が高いです。
引っ越し先が「ペット不可」ということがあってはならないからです。
「引っ越し先がペット不可(社宅なので)犬を飼うことができなくなりました」という人が非常に多いです。
持ち家であれば、火災や災害で家を失うことがない限り、引っ越す可能性は低いと判断されます。
8時間以上家を空けることがある人はNG
犬に8時間以上のお留守番をさせる可能性がある人は、犬の里親になることができない可能性が高いです。犬のお世話を十分に行うことができないと判断されてしまいます。
犬が若いうちは、長時間のお留守番もたまにあるくらいなら良いかもしれません。しかし、犬も高齢になります。必要なお世話が増えます。目が離せなくなることだってあります。帰宅時間が深夜であるなどもNGです。
里親になった後にも厳しい条件が…
里親になった後、義務付けられる可能性のある条件があります。
- 犬を保護していた団体や施設が指定するドッグフード(食事)を与えること
- 毎週(または毎月)犬の様子や成長を報告すること
- 勤務先の連絡先を提出すること
- 世帯主の源泉徴収票または預金残高証明を提出すること
- 不動産記録を提出すること
- 身分証明書を提出すること
- 団体や施設の職員が事前連絡なしに自宅を訪問することを許可すること
- 団体や施設に寄付をすること
厳しいというよりも現実的ではない条件ばかりですよね。何だか悪者扱いされているような気分になってしまう人もいらっしゃるかもしれません。
まとめ
犬の里親になるための条件を解説しましたが、あなたはどのように思われたでしょうか。
もし、これから犬の里親を希望したいとお考えである時は、ぜひご家族で犬の里親になるための条件について話し合ってみてください。