1.飼い主に自分の匂いをつけたい
犬が飼い主の体に頭をこすりつけてくるのは、自分の匂いをつけたいからです。
例えば、独占したい気持ちがあり、「私の飼い主だぞ!」と主張するためのマーキング行動のようなものです。
もしくは、飼い主の体から匂ってくる洗濯洗剤や柔軟剤の匂い、香水の匂いなどが気に入らない時、自分の匂いをつけることで気に入らない匂いを消してしまいたいと考えています。
自分に飼い主の匂いをつけたい
逆パターンもあります。大好きな飼い主の匂いは安心できる匂いです。自分の体に飼い主の匂いをつけるためにしきりに頭をこすりつけてくることがあります。
もしくは、飼い主の服などから好みの匂いがし、その匂いを自分にもつけたいという時の行動でもあります。
2.頭が痒い
頭が痒い時、飼い主にスリスリこすりつけることで痒みを取ろうとしていることがあります。
頭の周りの皮膚を確認してみてください。健康な犬の皮膚は白っぽく少しピンクがかった色をしています。
脱毛・赤み・湿疹・腫れ・フケ・異臭・かさぶた・べたつきなどはありませんか?異常がなければ得に問題はありません。一時的に痒くなってしまったのでしょう。
皮膚病の可能性があります
小さな異常を発見した時は様子を見るよりもすぐに病院で診察を受けた方が良いです。
犬の皮膚病は日常的に起こりやすく、悪化すると完治することが難しくなってしまう恐れがあります。
3.目が痒い
頭が痒い時、飼い主にスリスリこすりつけることで痒みを取ろうとしていることがあります。
目の周りが赤くなっていたり腫れていたりしませんか?白目が赤く充血していませんか?涙や目ヤニがいつもより多く出ていませんか?
頭をこすりつけてくる程度であれば、また軽度な状態です。悪化する前に病院で診察を受けましょう。
病気の可能性
- アレルギー
- 角膜炎
- 流涙症
- 角膜腫瘍
- ドライアイ
- 逆まつ毛(異所性睫毛いしょせいしょうもう)
目の痒みを放っておくと失明する恐れがあります。十分に注意してあげてください。
4.甘えたい
犬が飼い主の体に頭をこすりつけてくるのは、甘えたいからです。
帰宅した飼い主の元に走って来て、すぐに頭をスリスリこすりつけてくることがあります。お留守番は退屈で不安で寂しいものです。いち早く甘えたいのでしょう。
出かける直前になって頭をこすりつけてくることもありますが、「行かないでくれたら嬉しいな…♡」と期待を込めて甘えているのでしょう。
5.満足している
犬が飼い主の体に頭をこすりつけてくるのは、満足しているからです。
例えば、お散歩・遊び・おやつ・ごはんの後に頭をスリスリこすりつけてくることがあります。欲求が満たされて心が落ち着き、幸せな気分になっているのでしょう。飼い主に対する「ありがとう♡」と気持ちも込められているはずです。
満足した後は飼い主とまったりリラックスしながらスキンシップやコミュニケーションを楽しみたいのです。ぜひ愛犬の体を優しく撫でてあげてください。
まとめ
犬が頭をこすりつけてくる時の心理を5つご紹介しました。
- 飼い主に自分の匂いをつけたい
- 頭が痒い
- 目が痒い
- 甘えたい
- 満足している
症状や病気が隠されていることもありますので、頭の周りや顔の周りに異常がないか確認してあげてください。
室内の空気が乾燥していると、犬の皮膚も乾燥してしまいやすいです。犬が過ごす部屋やお留守番をする部屋は加湿や除湿をするなどし、適度な湿度に整えてあげると良いです。