犬が目を細めて考えていること
1.「緊張するなぁ…」
緊張している時、犬は目を細めることがあります。
目を細めることで緊張を解そうとしたり、ソワソワする心を落ち着かせようとしているところです。
暑くはないのに目を細めながら激しくパンティングをしていたり、ヨダレの量が多くなったり、目を細めながらも瞬きの回数が多くなるなどすることもあります。
初対面の人や犬を目の前にした時、病院の待合室などで見られる様子です。
2.「まあ、落ち着きなよ」
興奮している相手を落ち着かせたい時、犬は目を細めることがあります。
飼い主に叱られている時、「まあ、落ち着いて…そんなに怒らないで」と考えています。
見知らぬ犬が威嚇してきた時、「まあ、落ち着きなよ…ぼくは何もしないよ」と考えています。
3.「こいつには敵わないな」
相手に対して降参する時、犬は目を細めることがあります。
飼い主に叱られて反抗してみたものの敵わないと分かり、「もう反抗はしません」と考えています。
犬同士で威嚇し合っていたものの敵わない相手だと分かり、「君には敵わないよ…」と考えています。
4.「君と争っても無駄だよ」
威嚇している相手からの攻撃をかわしたい時、犬は目を細めることがあります。
例えば、気の強い超小型犬から威嚇されている大型犬は「私より随分と小さな君と争っても無駄だよ?」と考えています。
5.「落ち着くなぁ…♡」
飼い主の側で寛いでいる時、体を撫でてもらっている時、犬は目を細めることがあります。
安心できる相手の側にいることで「落ち着くなぁ…♡」と考えています。
さらに体を撫でてもらうことで、うっとりと気分まで良くなって目を細めてしまうのです。
犬が目を細めている時に注意したいこと
結膜炎
目に違和感や不快感や痛みがある時、犬は目を細めることがあります。
次のような症状がみられる時は結膜炎になっている恐れがあります。
- ずっと目を細めたままでいる
- 目を細めながらしきりに瞬きをしている
- 涙の量が増えた
- 目ヤニの量が増えた
- 目が赤く充血している
- 目の周りが腫れている
- 目を痒がる
- 目の周りを痛がる
犬同士で遊んでいる時に目を引っ掻かれてしまったり、お手入れをしているうちに自分の手で目を引っ掻いてしまうなどし、目の表面を傷つけてしまった可能性があります。
また、お散歩の時に目の中に砂埃や小さなゴミが入ってしまうこともありますし、草木が目に当たってしまうことで目の表面を傷つけてしまうこともあります。
結膜炎は目を傷つけてしまうことで起こりますが、細菌感染やウイルス感染も疑われます。何らかのアレルギー反応を引き起こした可能性もあります。
見知らぬ犬が目を細めている時
緊張・不安・恐怖・ストレスなどから犬は目を細めることがあります。
見知らぬ犬と出会った時、その犬が目を細めている時は、あなたに対して緊張・不安・恐怖・ストレスを感じている可能性があります。
目を逸らす・尻尾を下げる・体勢を低くする・耳を後ろに倒すなどの様子が見られる時は構わずそっとしておきましょう。
近づこうとしたり触れようとした時、唸って威嚇したり、飛びかかったり噛みついたりなど攻撃することがあるかもしれません。
まとめ
犬が目を細めている時に考えていることを5つ解説しました。
- 緊張するなぁ…
- まあ、落ち着きなよ
- こいつには敵わないな
- 君と争っても無駄だよ
- 落ち着くなぁ…♡
犬は目を細めることで、こんな感情を表現しています。
目を細めている犬とスキンシップやコミュニケーションを取りたい時は、ポジティブな感情なのか、ネガティブな感情なのか、よく見極めなければなりません。
また、目の怪我や病気にも注意してあげてください。