犬に「心地よい」感覚はあるの?
「心地よい」の言葉の意味は、快適で気持ちが良い気分のことです。
人間と同じように犬にも『表情筋』が存在しています。犬も心地よいと感じる瞬間があり、そんなときは表情筋の筋肉を動かし、感情を表現しています。
《心地よいときに見せる表情》
- 口元が緩み、口角を上げて微笑む
- 目を細める
- 舌を少しだけ出す
- 耳を後ろに倒す
「心地よい」と感じているのはこんなとき!
飼い主にくっついているとき
飼い主に身を委ねるように体をくっつける行動は、犬から飼い主に向けた愛情表現です。
おしりや背中をくっつけて無防備な姿を見せてくれたら、犬の信頼を勝ち取ったと考えて良いでしょう。
優しく背中を撫でてあげると、更にリラックス効果が高まり、喜んでいる姿が見れるはずです♪
自分専用のベッドで寛いでいるとき
飼い主と遊ぶことが大好きな犬でも、ひとりで穏やかに過ごす時間は必要です。犬はフワフワした素材を好むので、ペット用ベッドがあると便利です。
誰にも邪魔されることなく安心出来る空間があると、犬の情緒が安定しやすくなります。
暖かい日にひなたぼっこしているとき
日光浴には「免疫機能の調整」「雑菌から皮膚を守る」といった効果があります。
紫外線を浴び過ぎると皮膚ガンの原因になると言われていますが、健康な身体を作るには、太陽の光が欠かせません。
ひなたぼっこをすることで、のんびり休息を取りながら、ホルモンバランスを整えています。新陳代謝を高め、内臓の働きも良くしてくれます。
草の上にゴロンと寝転んでいるとき
仰向けになり、地面に背中をこすりつける仕草は「とっても満足〜!」という感情を表しています。
自然の匂いに包まれながら、草の感触を背中全体で確かめているのです。
チクチクして痛そうにも見えますが、犬にとっては適度なマッサージになるんです。
ゴロゴロ転がりつつ目を細めていたら、幸せな気持ちで心が満たされています。
犬が「不快感」を覚えるのはどんなとき?
犬の感じる「心地よさ」については、理解出来たと思います。では、反対に「不快感」を覚えるのは、どんなシチュエーションなのでしょうか?
《犬が嫌がること》
- 近くで大声を出される
- 賑やかな場所に連れて行かれる
- 留守番時間が長い
- 無理やり抱っこされる
- ごはんの量を急激に減らされる
嫌がっているときは「身震いをする」「体を背ける」などの行動を取ります。
継続的なストレスは万病のもと、のびのびと生活出来ている犬は、長生きする傾向にあります。
まとめ
犬と人間では、「心地よさ」の概念が違うところもあるかもしれませんが、室温や家具の配置など、両者に向けて配慮すべき点もあると思います。
ちなみに、2003年以降に建てられた住宅には、建築基準法により、24時間換気システムの設置が義務付けられています。
24時間換気システムがあると、常に空気の入れ替えが行われているので、犬を含む家族みんなが綺麗な空気の中で過ごすことが出来るのです。
犬を擬人化するのは良くないと言われていますが、大事な家族の一員として、メンタルケアや健康管理は気を付けてあげたいポイントです。
一方的に癒しを貰うだけではなく、飼い主側も犬の心の支えとして、頼られる存在でありたいですね!