甘噛みを直した方がいい理由
どんな状況でも加減して噛むことができるのであれば、甘噛みを直す緊急性はありません。犬も分かって甘噛みしています。
飼い主に甘えるための行為や構ってもらうための行為であったり、遊びのひとつとして考えています。
しかし、甘噛みしているうちに興奮し、だんだんと噛む力が強くなったり、本気で噛むようなことがあるのであれば直すべきです。
子犬と成犬では噛む力が違う
子犬であれば、甘噛みも本気噛みも、それほど痛くありません。人が大怪我を負うこともありません。
しかし、そのまま甘噛みを許してしまっていると、人の手を噛んで良いものと間違って覚えてしまいます。
甘噛みを許されたまま成犬になると、加減を知らず、人が怪我を負ってしまいやすいです。
噛んで要求するようになる
自分の思い通りにならない時、何とか飼い主に言うことを聞いてもらおうと噛んで要求するようになってしまうことがあります。
甘噛み程度では要求が通らないと分かると、さらに強く噛むようになり、機嫌を悪くした犬が人に大怪我を負わせるほど本気噛みをしてしまうこともあります。
他人にも甘噛みしてしまう
飼い主には甘噛みでも、他人にとっては甘噛みではないかもしれません。
加減して甘噛みしているようでも、肌が赤くなったりミミズ腫れができてしまうことがありますよね。
いつも飼い主さんにじゃれる時に甘噛みするように、他人にも甘噛みしてしまってはなりません。
他人を甘噛みしてしまうと治療費を請求される可能性もありますし、役所・警察・保健所に通報されるなどの可能性が全くないとも言い切れません。
何でもかんでも噛んでしまう
人の手を甘噛みすることが許されている犬は、力加減を知らないだけではなく、噛んで良い物と悪い物の区別も教えてもらっていません。
家の中にある物なら何だって噛んで破壊してしまいます。誤飲誤食・窒息・感電などの恐れがあります。
たとえ甘噛みであっても、人の手を噛んではいけないと教えるところからしつけは始まっています。そして、噛んで良い物と悪い物の区別ができるよう、少しずつ教わって覚えていくのです。
甘噛みされた時のNG行為
「甘噛みだろうけど痛い」と悩む飼い主さんは多いものです。
犬の「噛む」という行為は自然な行為です。おかしな行為なわけではありません。
しかし、ひとの手を噛むことを良しとするのは噛む程度にかかわらず直した方が良い行為です。
飼い主がはしゃいでしまわないこと
甘噛みを直したいのであれば、犬に甘噛みをされた時にはしゃいではいけません。
「いたーい」と言いながら犬のやった行為を容認してはいけません。
犬は「ふふふ。飼い主に勝ったぞ!」と遊んでもらったと勘違いしてしまいます。
大声と体罰は効果なし
甘噛みをされて痛かった時、大声を出したり体を叩くなどしてはいけません。甘噛みを直す効果はありません。
飼い主も楽しんでいると勘違いしてしまいます。
ケージに閉じ込めるのは効果なし
甘噛みをした罰としてケージに閉じ込めてはいけません。ストレスを与えるだけです。そのストレスを発散させるためにまた甘噛みしてきます。
甘噛みがエスカレートし、本気噛みに発展するきっかけにもなりやすいです。
おやつで誤魔化すのは効果なし
手や指に噛みついて放してくれないからといって、おやつで誤魔化してはいけません。手や指を噛んだおかげでおやつをゲットすることができた!と勘違いしてしまいます。
またおやつをもらうために噛んできます。
まとめ
子犬は100%甘噛みをします。そこで許してはなりません。
甘噛みを直すためのしつけは子犬のうちから始めると良いです。そうすると、甘噛みは甘噛みでも加減を知った甘噛みができるようになります。
飼い主に甘えたいがために加減を分かって噛んでいるだけです。しかし、甘噛みを直すためのしつけをされなかった犬は加減を全く知りません。
成犬の噛む力に人は勝てません。ケガや事故になりかねませんので今すぐに直した方が良い場合があります。