1.犬の留守番時間が長い
一昔前に比べて、結婚せずに独身生活を続けている人や、結婚していても共働きである家庭が非常に増えてきています。
そのため、犬を迎え入れても、仕事中は留守番をさせる必要がある場合がほとんどだと思います。
犬に留守番をさせることが絶対にいけないわけではありませんが、1日10時間近くの留守番を毎日させるような生活は少し考える必要があるでしょう。
長時間の留守番は、犬にとってストレスになる可能性が高いと考えられています。
大好きな飼い主さんがいないことで寂しさを感じたり、ひとりきりの生活に退屈さを感じたりします。
また、仕事で忙しくしている分、散歩やコミュニケーションの時間も削られてしまいがちにもなります。
動物愛護先進国の中には、犬を飼育する条件に留守番時間の上限が決められていることもあります。
特に、飼い始めたばかりの子犬や、過去に飼い主さんから捨てられた経験を持つ保護犬などの場合は、留守番がむずかしい可能性もあります。
家庭にしっかりとなじみ、飼い主さんとの信頼関係がきちんと出来上がるまでは「帰ってこないかもしれない」という不安や心配で、過剰なストレスを感じてしまうことがあるのです。
2.引っ越しが多い
多くの犬は環境の変化や、見知らぬものに対して不安を感じたり、警戒心を抱いたりします。
そのため、引っ越しが多く、生活環境が変わるとストレスを感じたり、これまで覚えていたことができなくなったりすることもめずらしくありません。
これまでは落ち着いて散歩をしていた犬が、新しい環境で散歩に出ると不安がって吠えるようになってしまったり、ぐいぐい引っ張って歩くようになることも。
さらに、部屋の中でのいたずらやトイレの失敗が増えてしまうことも多く見られることです。
そのため、犬を家庭に迎え入れるのであれば、できるだけ引っ越し回数を減らすようにしたり、定住する場所が決まってからにしたりすると犬にとっては暮らしやすくなるでしょう。
3.物が多く散らかっている
犬を家庭に迎え入れると決まったら、まずは部屋の片づけをすることをおすすめします。
物が多く、小さなものが出しっぱなしになっていたり、床に色々なものが置きっぱなしになっている環境は、犬が生活するのに適していないと考えられます。
犬は床に近い場所で生活しますし、新しい場所ではさまざまなものに興味を持つはずです。
そのため、床に落ちているものを拾い食いしてしまったり、噛んで壊してしまったりすることは非常に多く見られるトラブルです。
また、散乱している部屋の中を歩いていて、押しピンやネジなどを踏んで足の裏を怪我してしまう犬もいます。
テーブルの上であっても、犬はジャンプしたり、イスに乗ったりして容易に手が届いてしまうことがあるので、食べ物を出しっぱなしにしておくことも気をつけなければなりません。
お酒やたばこ、チョコレート、医薬品など犬の命を脅かす可能性があるものには、特に注意が必要です。
4.音やにおいなど刺激が多い
犬は嗅覚や聴覚が敏感なので、大きな音や強いにおいを苦手としています。
そのため、音やにおいなどの刺激が日常的に感じられる環境では、犬がストレスを感じることがあります。
人にとってはいい香りであるはずの香水や芳香剤なども、犬にとってはきつく感じられることがありますし、ピアノやテレビの音が大きいと落ち着いて眠れないということもあるでしょう。
こうしたものを全て使わないというわけにはいきませんが、犬のケージやベッドなどの近くには大きな音や強いにおいがするものを置かないようにするなどの配慮をしてあげることをおすすめします。
まとめ
現代では、犬と人が同じ空間で暮らすことが多く、飼い主さんの生活リズムや習慣が犬にも大きな影響を与えがちです。
その分、刺激的で楽しい生活にもなりますが、場合によってはストレスになってしまうこともあると覚えておきましょう。
犬は長時間の留守番や環境の変化、音やにおいなどの刺激でストレスを感じやすいと考えられています。
また、物が散らかった環境では、誤飲や誤食によるトラブルも発生しやすいのでしっかりと片付けておくことが必要です。
犬を迎え入れる前には、お互いに安心して快適に暮らせる環境を整えるようにしましょう。