犬がテーブルの上に乗ろうとする心理
1.食べ物の匂いに釣られている
テーブルの上は、犬からすると「食べ物の宝庫」です。テーブルに並べられている人間用のごはん、おやつ、全てが気になって仕方ないのでしょう。
犬は、見た目の美味しさよりも匂いを重視しています。とりわけ、肉や魚は匂いが強いため、嗅覚を刺激して犬の食欲をそそります。
2.飼い主の注意を引きたい
利口な犬は、食事をするときやテレビを見るとき、飼い主がテーブルを向いて座ることが分かっています。
また、家族が集まって談笑している様子を知っていると、尚更自分も混ざりたくなるのでしょう。
家族の注目を集め、自分が中心にいたいという意図があり、テーブルの上に上ってアピールしているのです。
3.周囲を見渡したい
人間の視野は約180度ですが、犬の視野は約220〜290度となっており、広い範囲で物を捉えることが出来ます。
それだけでも十分なように思いますが、飼い主の行動や部屋の様子を見渡すために、少しだけ高さがあるテーブルの上に上ろうとするようです。
自ら上ったはずなのに、降りられなくなって助けを求めていたりしますが、飼い主が助けてくれると分かっているからこそ、敢えて上ってしまうのかもしれませんね。
テーブルは危険!想定されるリスクは?
テーブルに上るのをやめさせるべき理由は、主に2つあります。
1つ目はテーブルマナーの観点です。自宅ならともかく、外出先で犬がテーブルに上るのは、他の方から見て良い気分はしないでしょうし、衛生面が気になります。
2つ目は犬の体に与える影響です。不注意では済まされないような、未然に防ぐべきリスクを考えてみましょう。
《想定されるリスク》
- 誤飲誤食
- 落下事故
- 足腰の負担増
テーブルは高さがあるので、落下した際、体に強い衝撃が加わります。
脳震盪や骨折、内臓挫傷の症状が見られることがあり、非常に危険です。
習慣化する前に対策を講じる必要があります。
テーブルに乗るのをやめさせるには?
食事中は犬を別室へ…!
犬がテーブルに乗りたがるタイミングは、飼い主の食事中が最も多いのではないでしょうか。
足元をウロウロされたり、期待するような瞳で見つめられたら、飼い主としても無視し続けるのは心苦しく感じると思います。
飼い主の食事が終わるまでの間、犬を別室へ連れて行く方法があります。一見可哀想に思えるかもしれませんが、突発的な事故が起こるよりは、遥かに賢い判断と言えます。
ダイニングテーブルを使う
ローテーブルは、高さ的に犬が簡単に上ることが出来るので、一度上ることを覚えるとクセになりやすいです。
ローテーブルの上には犬の興味を惹くような物は置かないようにして、ダイニングテーブルとの使い分けを検討してみて下さい。
ダイニングテーブルであれば、椅子にクッションを置いたり、テーブルと椅子の距離を離しておくなどテーブルに上りにくい環境を作ることが可能になります。
まとめ
テーブルに乗る行動自体は些細な出来事ですが、重大な事故に繋がるリスクが大きいです。
子犬の頃はテーブルに上っていても、成長するにつれて、一切興味を示さなくなる犬もいるので、それまでの間はしつけとケージの活用で飼い主が目を配るようにしましょう。