『老衰期』の犬に飼い主がしてあげられること5つ

『老衰期』の犬に飼い主がしてあげられること5つ

どの犬も人間と同様に、必ず老いていきますよね。年齢が上がれば上がるほど、体力がなくなったり体を思うように動かせなくなります。そんな「老衰期」の愛犬に対して、私たち飼い主がしてあげられることは何があるのでしょうか。

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どの犬にも訪れる老衰期とは?

横になっている犬の写真

人間と同じように犬も加齢と共に必ず老いていきます。愛犬の老化が進んでいるとすぐに気づいてあげることが大切です。

まずは老化しているかどうかがわかるチェックポイントをまとめたので参考にしてください。

ごはんを食べる量が減った

消化器官の衰えや運動量の低下などによって少しずつ食事量が減っていくのが一般的です。

突然食べる量が減った場合は何らかの病気を疑った方が良いですが徐々に年単位で減っている場合は老化のサインと捉えて良いでしょう。

太りやすくなった

ご飯を食べる量は変わらないもしくは減っているのに体重は増加している場合、加齢に伴い代謝が悪くなったことが原因と考えられます。

また歳を重ねることで運動量も減っていくため、必然的に太りやすくなってしまうようです。

「遊んで」という仕草が減った

テニスボールと犬

若い頃は日に何度も「遊んで」というアピールがあるものですが歳を重ねることでその回数もだんだん減っていきます。

体力の低下や、物への興味や関心が薄れることも一つの要因と言われています。

歩く速度が遅くなった

体力の低下や関節痛の影響で歩くペースが遅くなっていき走る頻度も減っていきます。

なるべく散歩の際は愛犬の歩くスピードに合わせてあげると良いですね。

新しい物への関心が薄れる、警戒心が強くなる

家の中の家具やインテリア一つ取っても、新しい物に変えるとニオイを嗅いだりとよく反応するものですよね。

しかし加齢と共に周りの物に興味を示さなくなりなったり、反対に異常に警戒して吠えたりするようになります。

寝ている時間が長くなった

寝ている老犬

年齢を重ねるうちに疲れやすくなったり、中々疲れが取れないことで寝る時間が長くなることがあります。

また関節の痛みが出てくることで起き上がったり動いたりすることが億劫になり、横になる頻度が多くなることもあります。

耳が遠くなった

人間の約4倍と言われている犬の聴力も、加齢と共に衰えていきます。呼びかけに反応しなくなったり、突然触られて驚くような仕草が多く見られるようになります。

同時に視力も衰えていく為、声をかける際には必ず先に視界へ入って「今から声をかけるよ」と教えてあげると良いでしょう。

このように、今回ご紹介した内容は人間の老化現象とほとんど変わりません。

この他にも明らかに若い頃と比べて変化がある行動や仕草があれば老化のサインの可能性があります。

日頃から愛犬の様子はチェックしておきましょう。

愛犬の老衰期に飼い主がしてあげられること5つ

寝ている柴犬の写真

前半では老化のサインについてお伝えしましたが、老化は主に体の様々な機能が低下していくことを指します。

一方で、老衰は体の機能だけでなく、精神面や周りとの関わりである社会面も含め、すべての機能が低下することを言います。

犬種や体のサイズによっても異なりますが、大体10歳を超えたあたりから一般的に老衰期に入ることが多いと言われています。

また老衰にも前期・中期・後期とあり後期になると寝たきりの状態や食事もほとんど受け付けない状態になります。

少しでも愛犬が気持ちよく過ごせるように、飼い主としてしてあげられることをまとめました。

1.適度な運動をさせる

「もう歳だから」と散歩をやめる飼い主さんも少なからずいますが、老衰期であっても適度な運動をさせてあげましょう。

もちろん愛犬の体調を最優先する必要がありますが、まだ歩ける状態であれば短時間でも運動の時間を設けてあげると良いですね。

2.抗酸化作用のある食べ物を与える

食事をする老犬

食事が摂れる状態であればビタミンCやビタミンE、カロテノイドなど抗酸化作用のある食べ物を与えるよう意識しましょう。

抗酸化作用のある食べ物は細胞のダメージを防ぐ効果が期待できるためです。

3.寝床やケージなど環境を見直す

愛犬が過ごしやすいように段差をなくしたり、スムーズに寝床やケージに入れるよう入口を広くしたりと、環境を見直すことも大切です。

また寝たきりになっていると「床ずれ」を起こすことがあるので、定期的に体勢を変えてあげるようにしてください。

4.コミュニケーションを取る

老犬にマッサージ

ずっと寝ている状態でも話しかけたり、手足をマッサージしてあげるなど積極的にコミュニケーションを取りましょう。

反応が薄くても愛犬は飼い主さんの声や体温を感じて安心することができストレスを緩和させることも期待できます。

5.最期をどう迎えるか考える

なるべく考えたくありませんが、愛犬の最期をどう迎えるか、一度家族の間で話し合うことも必要です。

いよいよ死が近くなってきた際に、延命治療を受けさせるのか自然に任せるのか、死後は火葬や葬儀などを行うのか、お墓などはどうするのかなど考えておくことはたくさんあります。

家族として迎えた愛犬を、家族として送ってあげましょう。

まとめ

見上げている犬の写真

家族として過ごした愛犬が老衰していく姿は、見ていて心苦しいものです。

可能であればいつまでも元気でいてほしいと思いますが、加齢に逆らうことはできないのが現実です。

そんな愛犬に対して私たち飼い主がしてあげられることは、限られるかもしれません。

だからこそ何ができるのか、今回まとめたこと以外でも愛犬が喜ぶことをしてあげたいですね。

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