犬が興奮している時にする行動9選
飼い主さんの帰宅に大興奮したり、散歩中に出くわした犬に警戒したり…。犬が興奮する理由は、嬉しい時や警戒した時などさまざまです。
まずは犬が興奮している時にする行動を把握しましょう。中には「これも興奮しているの?」と思わせる行動もあります。
愛犬の気持ちをいち早く察知して、次の対処に備えましょう。
1.走り回る
飼い主さんの帰宅した時やお客さんが来た時、嬉しさのあまり暴走してしまう犬も少なくはないはず。
まるで運動会さながらの走りっぷりに部屋中が散らかったり、家具にぶつかったり、廊下ですべって転ぶ犬も多いでしょう。
家の中でドッグランさながらに走り回られるのはやはり危険が伴いますので、適切な対処を行った方がいいですね。
2.あくびをする
意外かもしれませんが、犬があくびをする時は何らかの興奮を覚えている時。嬉しいというよりも、警戒心やストレスを感じている時にあくびをするしぐさを見せます。
眠気を感じていることも多いですが、愛犬があくびを見せたら不安や警戒心を落ち着かせようとしている可能性を探ってみてください。
3.唸り声をあげる
興奮している時に「ウー」と唸り声をあげる犬もいます。警戒心が高まっていることが多いですが、遊びに夢中になった時に唸ってしまう犬もいます。
いずれにしても、唸り声が聞こえてきたら興奮状態が始まったサインとして行動を確認しておくといいですね。
散歩中にほかの犬に唸り声を上げた時は、いち早く対処して喧嘩の原因を作らないようにしましょう。
4.尻尾を追い回す
突然犬が尻尾を追いかけてグルグル回転した時も、興奮している状態です。この犬の行動は「テイルチェイシング」と呼び、一見すると楽しそうにひとり遊びしているように見えます。
子犬であればよくある遊びのひとつですが、成犬の場合はストレスが原因になっている可能性があります。
注意したいのは、尻尾を噛み付いて傷つける行為を見せる時。尻尾を追い回す行動が常同障害になる前に対処することをおすすめします。
もしかするとてんかんを発症していることもあるので、心配な場合は早めに獣医師へ相談しましょう。
5.穴を掘るようなしぐさを見せる
一心不乱に穴を掘るしぐさも、犬が興奮している行動です。
ソファーやクッションを掘られてボロボロになってしまうこの行動は、巣穴作りをする犬の本能から来るもの。
ただ、穴を掘り続けるあまり、大興奮してしまう犬も少なくはありません。
穴を掘るしぐさが習慣化すると、興奮しやすくなってしまいます。その前に対処をして興奮の原因を作らない方がいですね。
6.舐める
犬が自分の体をペロペロ舐めるのも、興奮している行動のひとつ。
体を舐めること自体は大きな問題にはなりませんが、舐め続けている行動を度々見受ける場合は何らかのストレスを感じている可能性があります。
不安やストレスや空腹による興奮を体を舐めて発散している可能性があり、噛む行動が見られるようになったら要注意。
「飼い主さんにかまって欲しい」というストレスがある場合もあります。
7.飛びつく
「飼い主さん大好き!」とばかりに犬が飛びつく行動も、興奮している時に見せる代表的な行動ですね。尻尾をブンブン振って飛びつき、高い声で鳴くのが特徴です。
全身で喜びを表現してくれることは嬉しいものの、飛びつき癖がついてしまうと他の人や犬に飛びついてしまうなど悩みが出てきますよね。
ケガの危険も出てくるので、早めに適切な対処を取ることをおすすめします。
8.お腹を見せる
飼い主さんや大好きな人の前ですぐにひっくり返ってお腹を見せる犬。とっても可愛い興奮している時の行動ですよね。飼い主さんに甘えたい一心でお腹を見せているのでしょう。
ただ、中には不安や警戒心からお腹を見せる犬もいます。信頼や降伏というボディランゲージ以外の意味がある場合は注意が必要です。
9.毛を逆立てる
警戒心から犬が興奮している時は毛が逆立っているもの。
もし散歩中に耳をピンと立てて尻尾を下に垂らして様子を伺っている行動を見せたら、リードを短く持ち直して飛びつき行動を予防してください。
注意!犬が興奮している時にやってはいけない対処法
犬が興奮状態の時は制御が難しくなり、思わぬケガをしてしまう恐れがあります。警戒心から興奮している時は、飛びつく、噛み付くなど相手に危害を与えてしまうことも。
ただ、犬が興奮している時に「だめ!」などと叱りつけたり、叩くフリをしても逆効果です。かえって犬が「かまってもらえる」と覚えてしまい、飼い主さんの気を引くために今後も同じ行動を取ってしまうのでご注意ください。
犬を落ち着かせるために飼い主さんがすべきことは、じっと待つことです。たとえ嬉しくて興奮していてもスルーすることが大切です。帰宅時に喜んで飛びついてきても決して応じることがなく、頑としてスルーをしましょう。
すると犬は「何も良いことが起きない」と少しづつ覚えていきます。そして日ごろから「まて」や「おすわり」というコマンドを遊びの中に取り入れ、愛犬とアイコンタクトを取れるようにトレーニングを積みましょう。
犬が興奮しやすい引っ張りごっこなどの遊びは避けて、興奮する原因を作らないことも大切です。
まとめ
興奮した犬を落ち着かせるには、まずは飼い主さんが落ち着くことです。「興奮したら遊んでもらえる」と勘違いさせないように対処すると、問題行動も改善できます。
本記事でご紹介した興奮している時にする行動を把握しながら、犬のテンションが上がってしまうのを未然に防げるようになるといいですね。