犬アレルギーとは
犬の抜け毛・フケ・唾液などがアレルゲンとなる症状のことを「犬アレルギー」と言います。
人の体の免疫機能がアレルゲンに過剰反応することで発症します。幼い頃に発症することもあれば、大人になってからある日突然に発症することもあります。
犬アレルギーでありながらも犬と暮らす飼い主もいますが、元々は犬アレルギーではなかったのに…という人が意外と多いようです。
中には独身の頃から犬を飼い、または結婚してすぐに犬を飼い、生まれた子供が犬アレルギーで…と悩むケースもあります。
犬アレルギーの主な症状
1.鼻水が出る
犬アレルギーの症状には「鼻水が出る」があります。
もしも犬と同じ室内で過ごしている時に限って鼻水が多く出る時は、犬アレルギーである可能性が高いです。外出中に鼻水は出ないのに、なぜか家にいると鼻水が止まらない、などです。
家で鼻が詰まるなどして呼吸がしづらい時は、なるべく早く病院を受診してください。
2.目が痒い
犬アレルギーの症状には「目が痒い」があります。
目の痒みが長く続く時、痒くて無意識に目を触ってしまう時、結膜炎を引き起こしてしまう恐れがあります。
また、痒み以外にも目が充血したり、涙や目ヤニが多く出たり、まぶたが赤く腫れるなどの症状が起こることもあります。
余りにも痒いとこすりすぎてしまい角膜炎を起こしてしまう可能性もあります。軽い症状であるうちに病院を受診してください。
3.湿疹ができる
犬アレルギーの症状には「湿疹ができる」があります。
犬と触れ合った時に皮膚の表面に炎症が起きる症状です。とくに皮膚のやわらかい部分に起こりやすいです。
赤み・痒み・腫れなども起こります。粘膜部分に湿疹ができた時、ちょっとした湿疹だからと放っておくと悪化する恐れがあります。
呼吸に異常を感じたらすぐに身近な人に相談し、病院を受診してください。
4.呼吸が苦しくなる
犬アレルギーの症状には「呼吸が苦しくなる」があります。
風邪のような軽い症状に感じることもありますし、喘息の発作のような重い症状に感じることもあります。
いつまでも呼吸が苦しく改善される様子でない時は風邪ではない可能性があります。なるべく早く病院を受診してください。
5.消化器症状を起こす
犬アレルギーの症状には「消化器症状を起こす」があります。
例えば、軟便や下痢があります。体調や食事が原因かな?と思い込んでしまいやすく、犬アレルギーが原因だとは気づきにくいかもしれません。
市販薬を服用するなどしてしばらく様子を見ても良いですが、生活に支障が及ぶほどつらい症状である場合には早めに病院を受診してください。
6.呼吸困難に陥る
犬アレルギーの症状には「呼吸困難に陥る」があります。
これは、重度の犬アレルギーを発症している人に起こる症状です。呼吸困難に至るまでには、めまいがする・動悸がする・嘔吐を繰り返すなどの症状が起こることがあります。
重度の犬アレルギーは死に至る恐れもあるため、すぐに病院を受診してください。
犬アレルギーの有無を確認する方法
血液検査によって、アレルゲン反応物質の量を調べることができます。「リストテスト」と呼ばれる検査です。
この検査では犬アレルギーの有無と、その他のアレルギーの有無も調べることが可能です。
自分がどのようなアレルギーを持っているのか全てを知ることができるため、一度は検査しておくと安心です。
また、「ラストテスト」と呼ばれる検査方法があります。採血の必要がない検査ですので赤ちゃんや幼い子供でも犬アレルギーの有無を調べることができます。
ただし、針を使ってほんの少し皮膚に傷をつける必要があります。皮膚の表面に小さな傷をつけ、アレルゲンを付着させることで犬アレルギーの症状が起こるかどうかの反応を観察する検査です。採血が必要な血液検査よりも痛みや時間は少なくて済みます。
まとめ
犬アレルギーとは何か、犬アレルギーの主な症状、犬アレルギーの有無を確認する検査方法について解説しました。
軽度であると風邪のような症状であることが多く、気づかずに愛犬と暮らしている飼い主さんも多いはずです。
一度アレルギーの有無を調べてみてはいかがでしょうか。