プレイバウの姿勢をとる
上半身を低くしてお尻を突き出す姿勢は、わんこが相手を遊びに誘っているときの代表的なものです。この姿勢、まるでおじぎをしているように見えることから「プレイ(=遊びの)バウ(=おじぎ)」と呼ばれています。
遊びたくて仕方がないときには、プレイバウの姿勢をとったままでピョンピョンと跳ねたり、何度も前脚を地面に打ち付けたり、吠えながらしっぽを振ったりといった仕草もしばしば見られます。可愛いお尻をプリッと突き出した姿はとっても愛らしいですよね。このプレイバウは人間に対してだけでなく、わんこ同士でもよく取ることのある行動です。
目を見て吠える
飼い主さんの目をじっと見つめて「ワン!」「キューン」などと吠えてくるのも、わんこが遊びたがっているときによく見せる行動です。目がらんらんと輝いていたり、しっぽも同時にフリフリしていたりすることも多いですよ。飼い主さんの注意を自分に引きたくて吠えているのですが、まさに「遊んでよ!」「一緒に遊ぼうよ!」と語りかけてくれているようにも感じられて嬉しいですよね。
吠えてきたときは誘いに乗らない
とはいえ、わんこがこの誘い方をしてきたときに安易に誘いに乗ってしまうのは少し考えものです。飼い主さんがわんこの誘いに応えてしまうと、わんこは「吠えたから遊んでくれた」「吠えれば遊んでもらえるんだ」と勘違いしてしまい、それからも遊びたいときや自分の要求を通したいときに吠えるようになり、無駄吠えの中でも「要求吠え」と呼ばれる問題行動につながってしまうからです。
おもちゃを持ってくる
わんこがおもちゃをくわえて飼い主さんのところに持って来たり、おもちゃを飼い主さんの足元に落としたり、時にはおもちゃをグイグイと飼い主さんに押し付けてきたりすることもあります。これは「このおもちゃを使って遊ぼうよ!」と誘っているときの行動です。自らおもちゃを選んで持って来るなんて、とっても健気な行動ですよね。
こちらを見ながら走り出す
わんこはおもちゃを使った遊びの他に、追いかけっこも大好きですよね。広いドッグランやお庭などでリードから放たれたわんこが「たくさん走りたい!」と思っているとき、飼い主さんの方を見ながら走り出すことがあります。これは「追いかけてきてごらん!」と飼い主さんを誘っている、もしくは挑発しているときの仕草です。
投げてもらったボールやおもちゃをリトリーブする「トッテコイ遊び」が好きなわんこの中には、飼い主さんがボールを持ったり投げる姿勢をとっただけで、さっさと走り出してしまうなんて子もいるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?動物が性的に成熟しても尚、子どもの頃の要素を持ち合わせたままである進化の形態を「幼形進化」もしくは「幼形成熟」と呼びます。
いくつになっても子どもの頃のように遊びを好むわんこたちは、オオカミが幼形進化したものだとされています。そう思うと遊び好きな愛犬がますます愛おしく思えてきませんか?飼い主さんが忙しいときに無理に誘いに応えてしまうとワガママわんこになってしまうので注意が必要ですが、飼い主さんが遊んであげられるときであれば、できるだけ誘いに応えてあげたいですね。