原因はさまざま!わんこが家を荒らしてしまうわけ
1.運動不足
わんこが家の中を荒らしてしまう最も代表的な原因はストレスです。つまり溜まったストレスを解消するために破壊行動に出てしまうということですが、ストレスが溜まってしまう原因としては運動不足が第一と考えられます。お散歩の時間や距離が短かったり、遊びの時間が十分でなかったりすると、わんこは体力を持て余してストレスを溜め込んでしまいます。その結果、運動したい衝動に駆られて破壊行動に出てしまうのです。
2.分離不安
ストレスは運動不足などの身体的なものだけではありません。心理的なストレスが要因となって破壊行動が引き起こされる場合もあります。その典型的なものが分離不安です。分離不安とは、飼い主さんの姿が見えないと過剰な不安や恐怖に駆られてしまうという精神疾患で、嘔吐・下痢などの身体症状から、無駄吠えや破壊行動といった問題行動までさまざまな問題を引き起こします。
3.喜んでくれていると勘違い
ボロボロになった家の中を見て思わず絶叫してしまったり、愛犬を頭ごなしに叱りつけてしまったりしたことはありませんか?飼い主さんとしては絶望していたり、怒り心頭していたがための行動ですが、実はこれを「喜んでくれた!」「かまってくれた!」と勘違いして学習してしまうわんこもいます。すると「また喜ばせたい、かまってほしい」という思いから破壊行動をくり返してしまうのです。
4.とにかく噛みたい
何かを噛むという行為はわんこがオオカミの頃から行っていた本能的な行動であり、抗いがたい欲求です。これが抑えられない結果、手近なところにあって噛み心地の良さそうな机の脚やリモコンなどを噛んでしまったりするのです。またパピーの場合には、歯の生え変わり時期のむず痒さから噛んでしまうこともあります。
5.寝床を作っている
ガジガジ噛みの他に飼い主さんを困らせるのが、わんこが地面を引っ掻くホリホリではないでしょうか。これでソファやイスの座面、畳や床をダメにされたという飼い主さんも少なくないかと思います。このホリホリは穴掘り行動の転嫁によるストレス解消だけでなく、寝床をキレイに整えたいという欲求から起こる場合もあります。
対処法!わんこがいてもキレイな家のために
1.お散歩や遊びで運動量を確保
運動不足から部屋の中を荒らしてしまう場合には、わんこの有り余った体力をしっかりと発散させてあげることが重要です。お散歩の距離や時間を長くしてみたり、室内で遊んであげる時間を増やしてみましょう。 どうしても長い時間が割けないという場合にオススメなのは、おもちゃやロープの引っ張りっこです。引っ張りっこは意外と全身の筋肉を使うので、わんこはかなり体力を消耗することが出来るでしょう。飼い主さんが一緒のときにたくさん体力を使えば、お留守番やひとりのときには寝て過ごしてくれるので、部屋がむやみに荒らされることはありません。
2.愛犬と適度な距離感を保つ
愛犬を分離不安にさせないためにも、適度な距離感を持って接することが大切です。そのためには過剰に一緒にいすぎず、わんこがひとりで過ごす時間やスペースを確保することや、わんこからの要求に応えすぎないことが第一です。もしすでに分離不安を発症してしまっている場合には飼い主さんだけで抱え込まず、適切な治療を受けることが必要です。動物病院に相談し獣医師の指示をあおぎましょう。
3.大騒ぎしない
ボロボロになった家具や部屋の中を見て声を上げたくなる気持ちはわかりますが、そこはぐっと堪えましょう。先に述べた通り、飼い主さんがむやみに大騒ぎしたり叱りつけたりすると、わんこは勘違いして学習してしまい、その後も破壊行動をやめなくなってしまいます。部屋の惨状を目撃したら、涙を飲んで黙々と片付けに励みましょう。
4.イタズラ防止スプレーを使う
歯の生え変わりや噛みたい欲求から家具をガジガジしてしまう場合には、市販のイタズラ防止スプレーが効果的です。噛んでほしくない場所にスプレーを噴霧しておくと、わんこが嫌う匂いや刺激的な味がするため、ガジガジしなくなる子もいます。これをくり返していると「あそこは嫌な匂いや味がする」と学習するため、スプレーを使用しなくても噛むことはなくなるでしょう。
5.噛んでいいおもちゃを与える
とはいえ、何かを噛みたいという気持ちはわんこの抗えない本能です。これを人間の勝手で抑圧してしまうのも新たなストレスになりかねません。またパピーの歯の生え変わり時期には、何か噛めるものがないと生え変わりが促進されません。わんこが噛みたい衝動をぶつけられるように、噛んでいいおもちゃや牛皮ガムなどを与えてあげましょう。
6.丈夫な家具を選ぶ
噛みたいという欲求が本能であるように、何かを壊したりホリホリしたりするのはわんこの生理的な欲求に基づく行動であるため、ある程度は飼い主さん側に妥協が必要です。わんこがガジガジしたりホリホリしたりしても壊れない、丈夫な家具を選ぶというのもその1つ。壁紙やフローリング、ソファなども現在ではペットに対応した丈夫なものがさまざま開発されていますから、よく吟味して購入しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこと暮らすということはキレイごとだけでは済みませんが、できれば「動物がいるなんて信じられない!」と驚かれるようなキレイな家でありたいものですよね。愛犬をしつけることはもちろんのことですが、おもちゃ選びや家具選びなどの工夫1つでいろいろと対処も可能ですから、あきらめずに頑張ってみましょう!