犬に大きな音がNGな理由
1.振動に敏感だから
大きな音を怖がる犬は多いですが、実は音そのもの以上に、その音から伝わる振動を恐れているんです。
音が大きいほど空気は大きく揺れ、振動となって犬の体に伝わります。
空に打ち上げられる花火がドンッ!と鳴った時、雷がゴロゴロと鳴った時、私たち人間の体にも振動が伝わりますよね。犬はその振動にとても敏感で不安や恐怖を感じてしまうのです。
2.音に敏感だから
犬は音に敏感な動物です。音を聞き分けることで身の安全を守ろうとします。自分自身だけではなく、家族の安全を守るために音を聞き分け、咄嗟に行動する犬もいます。
音に敏感であることは決して悪いことではありませんが、常に敏感に反応しなければならない生活環境だと、犬の心と体は休まることができません。
3.身の危険を感じるから
犬に限らず、私たち人間にも同じことが言えますが、大きな音を聞くと身の危険を感じます。その音の正体が何であるかわからない時ほど恐ろしいですよね。
犬は音が大きいほど、身に危険が及ぶ可能性が高いということを本能として理解しています。
その結果、家具の下に身を隠したり、部屋をウロウロと歩き回って落ち着かなかったり、パニックになって走り出してしまうことがあります。
犬が苦手な生活音
- ドライヤー
- 掃除機
- 洗濯機
- テレビ
- 音楽
- ゲーム
- 着信音
- インターホン
- 車やバイクのエンジン
ほとんどの家庭で毎日犬が耳にしている生活音です。犬が苦手な生活音は挙げたらキリがないほどあります。
ただ慣れてしまっているだけで、不安や恐怖に感じていることに変わりはなく、常にストレスを抱えた状態かもしれません。
生活音を和らげるコツ
飼い主さんがドライヤーを使用する時は、犬はリビング飼い主さんは洗面所など離れた場所で使用すると良いです。
掃除機をかける時は犬に別の部屋に移動してもらいましょう。
テレビ・音楽・ゲーム・着信音は小さめに設定しておくと良いです。
車やバイクのエンジン音は窓や壁に近いほど感じやすいため、愛犬のケージやベッドは離れた場所に置いてあげましょう。
ドライヤー・掃除機・洗濯機・インターホンは音が静かな製品もあります。
大きな音を怖がる犬への対処法
花火・雷・台風・工事中の音など、どうしても避けられないことがあります。
大きな音を怖がり、体をブルブル震わせたり、パニックになったり、呼吸が荒くなるなどすることがあります。
そんな時は過剰に対応せず、いつも通り接してあげてください。いつもと違う特別な対応をしてしまうと不安や恐怖を煽ってしまうことがあります。
そして、必ず行ってほしいことは「犬の身の安全を確保してあげること」です。お留守番中でも犬が身を隠せるよう、専用のケージやベッドは必ずあった方が良いでしょう。
体調を崩してしまう時
大きな音を聞いた時、パニックになったり呼吸が荒くなるなどし、著しく体調を崩してしまう時はかかりつけの医師に相談しましょう。
嘔吐・痙攣・失神などの症状が起こる可能性があります。不安・恐怖・ストレスなどの診療を行う犬の精神科医もいます。
生活音が愛犬の心身に悪影響を及ぼす可能性が高い時、生活環境を変えるために引っ越しを考えなければならないこともあるかもしれません。
まとめ
犬に大きな音がNGな理由は主に3つあります。
- 振動に敏感だから
- 音に敏感だから
- 身の危険を感じるから
生活音は、飼い主さんや家族のちょっとした努力で小さくしてあげることができます。音の小さい生活家電に変えてみてはいかがでしょうか。
恐怖心と正義感から掃除機と戦う犬もいますが、音の静かな製品に変えただけで戦うことをやめることがあります。
聴力に優れた犬は、私たちが感じる何十倍も何百倍も大きな音に敏感なのです。
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50代以上 女性 ハゲ丸