犬にとってトイレは安心できる場所でなければいけない
散歩の最中に愛犬がうんちをしようとすると、くるくると回ってからしゃがみこみますよね。この行動にはいくつか説があり、自分が快適に排泄できるように地面を慣らしているという説や、周囲に敵がいないかどうかを確かめているという説もあります。
このように、犬にとってトイレ中は敵に襲われるかもしれないという警戒心を本能的に抱かせるため、家の中に設置するトイレは、犬にとって安心できる場所でなければいけません。
犬にとって適していない場所にトイレを設置してしまうと、トイレで排泄したがらなくなったり、トイレに行くものの急いで済ませようとして失敗してしまったり、出し切らずに終わってしまうこともあります。
トイレを安心して済ませられないことは、犬にとってもストレスとなるので、犬のトイレは適した場所に設置する必要があるのです。
犬のトイレのNGな設置場所3選
では、犬にとって安心できないトイレの設置場所とは、どのような場所を指すのでしょうか。ここでは、犬のトイレのNGな設置場所例をご紹介します。
1.寝床のすぐ隣
犬は基本的に寝床のすぐ隣では排泄したがらない傾向があります。これは人間と同じように、寝床は清潔な状態に保っておきたいという心理が関係していると考えられています。そのため、寝床のすぐ隣に置いてしまうと、遠慮がちにトイレをするようになったり、中には排泄をトイレでしたがらなくなったりする犬も珍しくありません。
ケージには、トイレと寝床スペースが一体となったものも多く販売されていますが、その場合は、真ん中に仕切りをつけるなどして、寝床とトイレを区別できるようにしましょう。
なるべく、ケージはトイレと寝床が離せるサイズのものや、分かれているタイプのものを選ぶと良いでしょう。
2.人に見られやすい場所
犬の中には人に見られながら排泄することを好まない犬もいます。特に信頼している飼い主ではなく、来客時などは、知らない人の目の前で排泄しなければいけなくなるので、躊躇して我慢してしまうことも。したがって、トイレは部屋の隅や人の目に晒されない少し隠れた場所などに設置してあげることをお勧めします。
ワンルームタイプの部屋は、人の目から隠れられる場所を用意することが難しい人も多いでしょう。その場合は、トイレを設置した場所と人の目が行き届くスペースをパーテーションなどで仕切ってあげるなど工夫するといいでしょう。
3.360度開放されている
散歩の途中に排泄しようとする犬は、自ら道の端に寄っていくことが多くありませんか。犬は、できるだけ敵に襲われないような隅でトイレを済ませる傾向があります。
したがって、いくら安全な家の中とはいえ、360度開放的な場所にトイレを設置してしまうと、そわそわと落ち着かず、最後までリラックスしてトイレを済ますことができません。
トイレはなるべく一面から二面が壁などで囲われている場所に設置すると、犬も安心してトイレを済ませることができますよ。
今すぐ試そう!犬のトイレに最適な場所を紹介
最後に、犬にとって安心できるトイレ場所を紹介します。反復のようになってしまいますが、以下のポイントを押さえた場所が最適な場所となります。
- トイレの二面が壁や仕切りで隠されている
- 人の目につきにくい場所
- 寝床から少しでも離れている場所
- 外の音が聞こえにくい場所
これらのポイントをなるべく押さえた場所であれば、犬が安心してトイレをすませることができます。例えば、リビングの四隅のどこかに、小さなパーテーションで隠して設置してあげたり、ダイニングテーブルの下に設置してあげたりすると、犬も安心できるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬のトイレ場所は、犬が安心して排泄ができるかどうかに影響してきます。現在の愛犬のトイレの場所を今一度確認し、愛犬が落ち着いて排泄ができる場所へと設置し直してあげましょう。ただし、あまりにも違う場所に設置してしまうと戸惑ってしまうので、なるべく現在の場所から近い場所を選んであげてくださいね。