1.呼びかけに反応しない
「遊んで欲しい」「かまって欲しい」と思って、飼い主さんに関心を持って様子を伺っているときは、名前を呼ばれたり声をかけられたりするとすぐに反応して見せます。
しかし、呼びかけても犬が反応しなかったり、チラッと目線を向けてからすぐに視線を戻してしまったりするときには飼い主さんへの興味が薄いと考えられます。ひとりで休みたいときや他に気になることがあるときなど、飼い主さんとコミュニケーションを取るよりもやりたいことがあるときにはこのような反応になることが多くあります。
また、名前を呼ばれても犬にとっていいことが起こらない、という状況が続いた後もこのようなあっさりとした反応になりがちです。「名前を呼ばれること=楽しいこと・いいことが起こる」と思っている犬はパッと素早い反応を見せますが、「呼ばれても特に何もない」と思っている場合は反応が弱くなっていくのも当然のことでしょう。
2.頭や体をなでても動かない
飼い主さんとのスキンシップを好む犬はとても多く、なでられたり抱っこされたりすると喜びます。そのため、犬が寝ているときやくつろいでいるときになでると、顔をこちらに向けたりお腹を出してゴロゴロしたりする犬も多いでしょう。
しかし、飼い主さんとのコミュニケーションを望んでいないタイミングや、興味を持っていないときになでられた場合、何も感じていないように動かないことがあります。ゆっくりひとりで休みたいという気持ちで飼い主さんをあえて無視をしている状況なので、しつこくかまうことは控えてあげてください。
愛犬とスキンシップを取りたい気持ちはわかりますが、犬にもタイミングや都合というものがあるので、少しでも嫌がっているように感じるときはそっとしておきましょう。
3.犬に近づいても顔を見ようとしない
呼びかけやスキンシップと同様に、犬に近づいても何の反応も示さないときは、飼い主さんへの興味がないときだと考えていいでしょう。
犬がいる場所の近くに行ったり、しゃがんで目線を合わせたりしても、犬が顔を向けなかったり目線をそらすようにしたりしているときは、「今は関わりたくない」「遊びたい気分じゃない」という意思表示かもしれません。
チラッと飼い主さんのことを見てもすぐに視線を外したり、遊びや睡眠に戻ってしまったりするときは、無理やりかまうことはせず、放っておいてあげましょう。このような反応のときにしつこくかまうことで、犬は「気持ちをわかってくれない」と飼い主さんに対して不信感を抱くようになることもあります。
中には、イライラが募って唸ったり、手に噛みついたりすることもあるので、犬の感情をしっかりと読み取ってあげるようにしましょう。
犬が飼い主に無関心になる原因と適切な対応
犬が飼い主さんに対して興味を示さないのは、いくつかの理由が考えられます。普段は飼い主さんとコミュニケーションやスキンシップを取ることが大好きな犬が、一時的にそのような反応を見せるときはそれほど心配する必要はありません。
おもちゃや外の景色、においや音など飼い主さん以外のことに集中していたり、疲れていて寝たいと思ったりしているときには無関心になることがあります。また、どこかに痛みを感じているなど体調が悪いときにも、飼い主さんの言動への反応が鈍くなりがちです。
飼い主さんへの関心が薄れてしまい、どんどん悪化していく場合や長期に渡って無関心の状態が続いている時は注意しましょう。体調不良ばかりでなく、精神的なストレスが原因の可能性もあります。
さらに、何らかの原因で飼い主さんに対してネガティブなイメージを持ってしまい「関わりたくない」と思ってしまっている可能性も…。日頃の接し方を振り返り、愛犬との関係性が悪くなるできごとがなかったか考えてみましょう。
まとめ
犬は飼い主さんのことが大好きなので、声をかけられたりなでられたりすると、うれしいと感じて表情や態度で表現することが多く見られます。また、かまって欲しいと思っているときには飼い主さんの一挙手一投足に注目していて、少しでも自分の方に来てくれそうなときは即座に反応するでしょう。
しかし、そんな犬たちも飼い主さんに対して興味を持たずに、無反応になることもあります。
犬が興味を示していない場合、基本的には「無視」をします。反応しないことで、「今は放っておいて」と意思表示をしているのです。
そのような態度を示しているときは、犬の気持ちを尊重して、しつこくかまうようなことは控えましょう。遊びもスキンシップも、お互いの気持ちが揃ったときに行うことで、より良い関係性づくりに役立ちます。
ユーザーのコメント
10代 男性 匿名