犬を飼う前に考えて欲しいこと
「犬を飼いたいなぁ…」漠然とした憧れを抱いていたとしても、実際に犬を迎えるにあたっては、それなりに思い悩む期間があるかと思います。
ぬいぐるみやおもちゃとは違い、命ある生き物を家族に迎える訳ですから、じっくり悩んでから飼うのは、然るべき行動と言えるでしょう。
《犬を飼う前の心構え》
- ペット飼育可の住宅か
- 家族全員が犬を飼うことに合意しているか
- 生涯責任を持って飼う覚悟はあるか
- 経済的余裕はあるか
- 家族に犬アレルギーはいないか
一度家族として迎え入れたら、人間の身勝手な理由で手放すことは許されない行為です。犬の未来は飼い主にかかっています。
自分に合った犬種の見つけ方
1.自宅は「戸建て or 集合住宅」、どっち?
集合住宅にお住まいの方は、犬の「鳴き声」や「足音」など、近隣住民への配慮は意識すべきポイントです。ペット可物件を前提として、小型犬を飼う方が大半になります。
戸建ての場合、犬種や頭数の制限が緩和されるので、飼育出来る犬の範囲が自ずと広がります。中型犬、大型犬についても飼いやすい環境と言えます。
2.飼育スペースの広さは?
室内での飼育が主流となっている現代においては、犬の飼育スペースを確保しなくてはいけません。ケージやハウス、トイレの設置、それ以外に居住空間も必要です。
犬の体の大きさに比例し、飼育スペースも広がっていきます。限られたスペースで飼おうとすると、愛玩犬に分類される小型犬が選ばれやすい傾向にあります。
3.散歩にかけられる時間はどのくらい?
犬の散歩は、1日あたり平均30分〜1時間程度と言われています。飼い主の体力、時間的余裕が求められることは確かです。犬種により適切な散歩時間は変わりますが、犬のためにどのくらいの時間を費やすことが出来ますか?
テリア種やサイトハウンドは、運動能力が高く、好奇心に満ち溢れています。パワフルに動き回るので、一緒にたくさん散歩したい方に向いています。一方で、チワワやマルチーズは運動量の少ない犬種として知られています。
4.トリミングに連れて行ける?
毛が伸び続け、絡まりやすい犬種には「トリミング」が必要です。トリミングとは、ハサミやバリカンを使って毛を綺麗に刈り揃えることを指します。爪切りやシャンプー、肛門腺搾りなどのお手入れ全般がトリミングに含まれます。
トイ・プードルやビション・フリーゼは毛玉が出来やすいので、月1回がトリミングの目安になります。スムースコートのチワワ、ダックスフンドなどは原則トリミング不要です。
5.現在、先住犬はいる?
既に自宅に先住犬がいる場合、留守番時間を退屈させないように、多頭飼いを考える方は多いです。 しかし、新しい犬を迎えることで、先住犬がストレスを抱えてしまうことがあります。
《多頭飼いに向かない犬種》
- ペキニーズ
- ミニチュアシュナウザー
- 柴犬
《多頭飼い向きの犬種》
- トイプードル
- ボーダーコリー
- ゴールデンレトリバー
犬を迎える方法は?
犬を迎えると決めたら、下記3つの手段が一般的です。メリット・デメリットの考え方は人それぞれですが、皆さんならどの方法でお迎えしますか?
《犬を迎える手段》
- ブリーダーから直接迎える
- 保護犬の里親になる
- ペットショップで購入する
「動物保護先進国」のドイツには、ヨーロッパ最大の保護施設があり、犬を含む動物たちがのんびり暮らしています。動物保護だけでなく、仲介譲渡まで行っている施設です。運営のほとんどが会費や寄付金、州からの助成金で賄われており、働く人はボランティアが中心です。
日本にもこのような施設が増えていくと、幸せに暮らせる犬たちが今よりも増えていくのではないでしょうか。
まとめ
自粛生活が求められる今、犬は人々に癒しを与え、心の拠り所になっています。しかし、その裏では飼育放棄が相次ぎ、悲しい思いをしている犬たちもいるのです。
犬を飼ったら、この先10年以上の生活を共に過ごすことになります。コロナウィルスが収束した後も、責任を持って飼い続けることが出来ますか…?
私個人としては、犬を飼うようになって、今まで後悔したことは一度もありません。毎日幸せな時間を過ごしています。但し、家族のサポートがあってこその生活ではあるので、犬を迎える際は、家族でよく話し合い、悩んでから決断して欲しいです。
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20代 男性 匿名