理由1.寒さ・暑さによる身体的負担
日本ではこの数年、異常気象と呼ばれる事態が何度も起こっています。40度を超える気温や記録的な豪雨・豪雪、台風、土砂災害など予想もできない天候に私たち人間の生活も脅かされています。そうした天候の変化は、犬の体にも大きな負担をかけてしまいます。
特に厳しい暑さやゲリラ豪雨に見舞われる夏場は、外飼いの犬にとってかなり過酷な環境になっていると言えるでしょう。
快適な気温の日に数時間庭やベランダでひなたぼっこをする、といった過ごし方であれば問題はありませんが、非常に暑い日や寒い日だけ室内に入れるという飼い方をしている人もいると思います。
しかし、日によって温度差が激しい環境に置かれることも体にとって大きな負担となります。基本的には温度が安定した室内で生活させてあげるようにしましょう。
理由2.飼い主とのコミュニケーション不足
犬を室内で飼育している場合と外飼いの場合は、飼い主さんと接する時間が圧倒的に違うとされています。
室内にいてもずっと犬にかまっているわけではないと思いますが、同じ空間にいてお互いの様子を見ることができる環境というのはとても大切です。ちょっとした感情や体調の変化に気がつくことができますし、こまめなスキンシップを取りやすいというメリットがあります。
こまめなスキンシップや目配りは、愛犬の健康管理のためにとても大切なことです。犬の様子が少しでもおかしいと感じた時点で、動物病院に連れていくことで病気の早期発見を行うこともできます。
また、コミュニケーションの時間が不足すると関係性づくりに大きな影響を与えます。特にしつけを行う際には、外飼いをしていると犬の問題行動にすぐに気がつくことができなかったり、適切なタイミングで対応することができなかったりします。
しっかりとしつけを行いたい場合には、外飼いは避けるようにしましょう。
理由3.他人とのトラブル
犬を外飼いしていると、どうしても目が行き届かない時間が多くなってしまいます。そのため、気がつかないうちに外を通る人や他の犬に吠えてしまうなどのトラブルが起こることがあるのです。
外は色々なものを見たり聞いたりできるので、犬にとって刺激となります。それは犬に退屈しのぎとして楽しい刺激にもなりますが、大きな音や車、苦手なタイプの人などを見てストレスを感じることもあるので注意しなければなりません。
外的な刺激によるストレスを溜めた結果、吠え癖がついて近所迷惑になってしまうこともあります。また、通行人に吠えたり配達員に噛みついたりといった直接的なトラブルの可能性もあります。このような事態を防ぐためにも、室内飼育がベターだと考えられているのです。
理由4.怪我や望まない妊娠
外飼いの犬は、犬自身がトラブルを引き起こすこともありますが、他人や他の犬から危害を加えられることがあることも知っておいてください。
よく吠える外飼いの犬に対して腹を立てた人が、犬に向かって石を投げつける、毒入りの食べものを与えるなどといった事件も実際に起きています。
また、避妊去勢手術をしていない犬の外飼いは特に注意が必要です。外飼いの犬が発情期に入ると、それを察知した外飼いのオス犬が来て交尾をしてしまうということがあります。
メス犬の発情については、そのにおいで2km先の犬にも伝わると言われるほど強烈です。また、そのときのオス犬は普通では考えられないような行動を取るので、決して甘く見てはいけません。
まとめ
外飼いと言っても、住宅街の狭い玄関前などに鎖でつながれている場合と、田舎の広大な土地でのびのび自由に過ごしている場合で犬の快適度は異なるでしょう。しかし、天候による身体的なストレスや飼い主さんとの関係性づくりにおいては、外飼いの場合デメリットが大きいと考えられます。
大切な愛犬を守るため、そして愛犬とより楽しく暮らしていくためには室内飼いをすることがおすすめです。
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20代 男性 匿名