元気がないのはなぜ?
愛犬の様子を観察していると、
- いつもより元気がない
- オヤツやオモチャに興味を示さなくなった
- 散歩に行こうとしない
- いつも寝てばかりいる
- 食欲も落ちている気がする
など、異変を感じるときはありませんか?
元気がない原因には、2つのことが考えられます。
- ストレスを感じている
- 病気が潜んでいるのかも
1つずつご紹介します。
元気がない原因①ストレスを感じている
人間もそうですが、犬も大きなストレスを感じると元気がなくなります。
例えば
- 苦手な動物病院へ行ったとき
- 苦手な犬や人と会ったとき
- 大きな音(掃除機やインターホン、車など)を聞いたとき
- 知らない土地に引っ越しをしたとき
- 飼い主さんがケンカをしているとき
- 長時間のお留守番をしているとき
- コミュニケーション不足を感じたとき
など、犬によってストレスを感じるシチュエーションはさまざまなものが挙げられます。
犬は自分の気持ちを飼い主さんに伝えたいとき、カーミングシグナルを使います。
ストレスを感じているときはあくびをしたり、伸びをしたり、視線を外すような仕草をしますが、執拗に自分の足を舐めたり、しっぽを追いかけたり、頻繁に吠えるなどの問題行動を示した場合は、重度にストレスを感じている恐れがあります。
重度のストレスは体に悪影響を及ぼしたり心のバランスを崩す恐れがあるため、愛犬の元気がないと感じたら、まずはそのストレスの原因を探してみましょう。飼い主さんはカーミングシグナルを見逃さないことが大切となります。
元気がない原因②病気が潜んでいるのかも
愛犬の元気がない場合、病気を発症していることも考えられます。
元気がないことに加え、下記のような様子がみられる場合はすぐに動物病院で診てもらいましょう。
- 食欲がない
- 体が震えている
- 尿や便の色、量がいつもと違う
- 下痢や嘔吐をしている
元気がないことに加え、食欲がない場合、腎不全や糖尿病、甲状腺機能低下症、膀胱炎、心臓病など、さまざまな病気の可能性が考えられます。食欲は犬の健康状態を顕著にあらわすため、普段から愛犬の食事の様子を観察することが大切。そうすることで、異変を感じたときにすぐに対応することができます。
また、元気がないにも関わらず食欲はある場合は、体のどこかにケガをしている恐れがあります。例えば他の犬とのケンカによる咬傷や骨折、脱臼など。
元気がなく体が震えている場合は、「寒い」と感じているかもしれません。生活環境を見直してみましょう。
体が震えている原因が寒さでない場合は、中毒や神経疾患、痛みなどが考えられます。
とくに注意が必要なのが、尿や便の異変、下痢や嘔吐です。病気が進行している恐れがあり、早急に動物病院へ行かなければなりません。
まとめ
犬の「元気がない様子」は、健康かどうか判断するバロメーターの1つといえます。
しかし数値化できないため、病気なのか判断が難しいですよね。とくに犬は痛みや不調を我慢する習性があるため、異変に気付いたときにはすでに手遅れの場合もあります。
愛犬の体調不良に気づくには、普段の観察がとても大切になります。少しでも「あれ?いつもと違うな」と感じたら、すぐに獣医さんに相談してみましょう。