心配ご無用!感情表現のパターン
1.眠い
私たち人間も寝不足だったり、眠かったりすると目がしょぼしょぼしますよね。それはわんこも同じです。目をしょぼしょぼさせながらあくびをしていたり、リラックスした姿勢や緩慢な動きをとっていたりする場合には、ただ眠いだけでしょうから微笑ましく見守ってあげてください。
2.まぶしい
まぶしさから目をしょぼしょぼさせるのも人間と同じ反応です。カーテンを開けたときや明るい部屋に移動してきたとき、強い光が目に当たったとき等、わんこも目をしょぼしょぼさせて明るさに適応しようとします。
それ自体は通常の反応なので心配いりませんが、いつもと同じ明るさなのにやたらとまぶしがっている、いつまでも順応するようすがない等の場合には、下でご紹介する角膜炎等の疾患にかかっている可能性もあるので注意が必要です。
3.嬉しい
嬉しくて目を細めた姿が、しょぼしょぼしているように見えることもあります。特にシニア期のわんこの場合には仏のような笑顔が目をしょぼしょぼさせているように見えやすいかもしれませんね。
4.緊張や不安を和らげたい
わんこが緊張や不安を感じたときに、自分あるいは相手の気持ちを落ち着かせようとして決まった仕草をすることがあります。この仕草を「カーミングシグナル」と呼びますが、目を細めたり瞬きをする、目をしょぼしょぼとさせるのも典型的なカーミングシグナルの1つです。
もし飼い主さんがイタズラを叱っているときに愛犬が目をしょぼしょぼさせていたら、決して「怒られているのに眠くなるなんて!」と余計に叱ったりはしないでくださいね。
要注意!目の病気や不調のサイン
1.異物が入っている
目にゴミが入ってしまったり、抜けたまつげが入ってしまったり、異物が混入しているために目をしょぼしょぼさせていることもあります。この場合には違和感から目を掻こうとしていたり、涙が出ていたり、異物が入ってしまっている片目だけをやたらと気にする、といったようすが見られることが多いです。しきりに目を気にしているようであれば、目の中を見てあげてください。
2.結膜炎
結膜炎による痛みやかゆみから、目をしょぼしょぼさせている可能性も考えられます。この場合には目を気にするような仕草が見られるのはもちろん、涙の他に目やにが大量に出たり、目が赤くなったりします。結膜炎には外傷やアレルギー等による刺激性のものと、ウイルス感染等による感染性のものがあるようです。
3.角膜炎
異物の混入やケンカ等によって角膜の表面に傷がついた場合に起こるのが角膜炎です。結膜炎が原因となり痒みや違和感から目をこすってしまって起こる可能性もあります。涙や目脂がたくさん出たり、眼がしょぼしょぼして開かなかったりと言った症状が主です。気づかずに放置して悪化すると視力低下や角膜潰瘍にもつながってしまうため、注意が必要。特にシーズーやパグなど、目がぎょろっとした犬種には好発する疾患のようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこが目をしょぼしょぼさせているのは、何となく愛らしい姿ですよね。ですがご紹介したように目の病気が隠れていることもありますので、しょぼしょぼがひどい場合には注意する必要があります。目の病気は視力に直結する場合もありますから、おかしいと感じたらすみやかに動物病院を受診しましょう。