犬にとっての「危険」って?
犬にとっての危険を考えると、食べ物・遊びなど至るところにリスクが潜んでいます。犬が安全に暮らせるかどうかは、飼い主が持つ知識、工夫やサポートが頼りです。今回は「犬の健康被害を脅かす状況」に焦点を絞り、危険な行動と想定されるリスクを学んでいきます。
超危険!今すぐ止めるべき犬の行動
1.高いところから飛び降りる
段差を飛び越えたり、ベッドなどの高いところから犬が飛び降りたりする行動は、見ていてハラハラしますよね。着地する際の衝撃によって、「脱臼」や「骨折」を起こすことがあります。
今まで聞いたこともないような「キャンッ!」と高い鳴き声が聞こえたら、怪我で痛みを感じているかもしれません。体を触ろうとすると嫌がるようであれば、病院に連れて行きましょう。
2.電化製品のコードを噛む
いたずらしているつもりはなくても、犬の視界に入るものは、何でもおもちゃになる可能性があります。犬には噛んで良いもの悪いものの区別がつきにくいです。
中でも、電化製品のコードはゴムの噛み心地がちょうど良いのか、かじって遊ぶ犬は多く見られます。ロープに似た形状が興味をかき立てるのでしょうか。コードが破損すると感電して命にかかわることがあります。保護カバーを付けるなどの対策を取りましょう。
《想定される事故》
- 感電
- 火災の発生
- コードが体に絡まる
- 誤飲
3.観葉植物を食べる
お部屋を明るく見せてくれる観葉植物は、オシャレなインテリアとして人気があります。しかし、犬が口にすると有毒な種類があるため、室内飼いの場合は注意が必要です。
《危険な観葉植物と食べたときの症状》
- モンステラ:口腔内が腫れる
- アイビー:嘔吐、下痢
- ポトス:発熱
- アロエ:嘔吐、下痢
クリスマスシーズンに飾る「ポインセチア」も犬にとっては有毒な植物で、嘔吐や下痢症状を引き起こします。また、ポインセチアの樹液は、人間の皮膚にも悪影響をもたらします。触れた後は、速やかに手を洗うようにしてください。
4.自分の尻尾を噛む
犬の尻尾から血が滲んでいる状態を見たことはありますか?自然に出血する状況は考え難いため、自ら尻尾を噛んでいる可能性は否定できません。
強いストレスや欲求不満を抱えていると、尻尾を噛む自傷行為に及ぶことがあります。傷口が化膿して壊死してしまったケースもあるので、まずは噛めないようにエリザベスカラーなどで尾を保護しましょう。傷を治していくと同時に犬の不安要素を特定し、取り除いてあげなくてはいけません。不安要素があるままだと傷が治っても同じことを繰り返します。
犬が安全に楽しく暮らせる家づくり
犬が安全に暮らすためには、危険物を排除し快適に過ごせる環境を整えていくようになります。全て一掃するには時間・労力がかかりますので、少しずつ改善を目指していきましょう。
《室内編》
- 玄関:ペットゲートの設置
- 床:滑りにくい床材
- 家具:安全カバーの取付け
- 階段:吸着マットの活用
《外構編》
- 地面:人工芝の敷設
- 壁面:リードフックの取付け
- 周囲:脱走防止フェンスの設置
- 立水栓:シャワーヘッドの取付け
最近では、100均アイテムを駆使して節約しながらのDIYが人気です。アイディア次第で手作りならではの魅力が引き出せるのが嬉しいポイントですね♡
まとめ
犬を危険に晒す要因は、今回挙げた内容以外にもあるかもしれません。皆さんがお住まいの環境によっても違いがあるはずです。地震などの自然災害に備えた家具の転倒防止対策、防災グッズの準備についても確認してみてください。