犬もメンタルが弱ることがある…接し方に要注意!
人間も仕事や人間関係で疲れていると、メンタル面が弱くなることはありますよね。しかし、メンタルが弱るという症状は、人間だけに起こる症状ではありません。犬も同様に、様々な要因でメンタルが弱ってしまいます。
犬はもともと警戒心の強い動物でありながら、仲間意識の強い動物です。そのため、人間にとって何ともないことであっても、強い警戒心を持ってしまったり、飼い主の何げない言動でメンタルが弱ってしまったりすることがあるのです。
今回は犬のメンタルが弱まっているときのサインを紹介していきますが、愛犬のメンタルが弱っているときには、怒鳴ったり、「構って」アピールを無視したりすることはやめてください。症状が悪化してしまい、問題行動につながる恐れがあります。
犬のメンタルが弱まっているときのサイン3選
では、犬のメンタルが弱まっているとき、犬はどのようなサインを見せるのでしょうか。ここでは代表的な3つのサインを紹介するので、愛犬に以下のようなサインが現れていないかチェックしましょう。
1.執拗に前足を舐め続ける
1つ目のサインは、執拗に前足を舐め続ける行為です。犬によっては前足ではなく、しっぽを甘噛みし続けたり、お腹を舐め続けたりと場所が異なることもあります。
この一箇所を執拗に舐めたり甘噛みをし続ける行為は、『常同行動』と呼ばれており、あまりにもストレスが溜まっていたり、メンタルが弱まっていたりすると、同じ行動を繰り返してストレスを紛らわせようとする行動です。
したがって、執拗に前足などを舐め続ける行為が見られる場合は、メンタルが弱まっている可能性があると思ってください。皮膚のかゆみなどから繰り返し舐めている可能性がありますので、舐めているからと言って問題行動とは限りません。舐めている箇所が皮膚炎を発症していないかも確認しましょう。
2.同じ場所からあまり動かなくなる
以前は活発に部屋の中を動いたり、おもちゃで楽しそうに遊んでいたりした愛犬が、最近は同じ場所からあまり動かなくなったと思い当たる節はありませんか。
5〜6歳になると落ち着く犬もいるので、年齢的に落ち着きを持ち始めたとも言えますが、あまりにも同じ場所から動かなかったり、1日中眠っていたりするようであれば、メンタルが弱まっているサインと判断しましょう。
メンタルが弱まると無気力状態となり、何もやる気が起きなくなる一種の鬱に似た症状を発症します。そのため、同じ場所から動かなかったり、遊びに誘っても嬉しそうに反応してくれなくなったりします。
以前は散歩が大好きだった愛犬が「散歩に行く?」と誘っても応じてくれなくなったという反応も、メンタル面が弱っていたり、何らかの病気や怪我を抱えていたりする可能性があります。
3.飼い主から離れようとしない
不安やストレスを抱えすぎてしまいメンタル面が弱っている犬の場合は、飼い主からいっときも離れようとしないことも多いです。いつもは「行ってきます」と外出をするときも、落ち着いて見送ってくれる愛犬が、なぜか最近ウロウロと落ち着きのない様子を見せたり、わざと問題行動を起こして気を引くような行動を見せたりしていませんか。
このように飼い主から離れようとしなかったり、あるいは問題行動を起こして気を引こうとするような行動が見られたりする場合は、メンタル面が弱まっているサインです。
飼い主から構ってもらえる時間が少ないと感じていたり、何らかの不安を抱えているときに見られたりすることが多いので、原因を自分なりに考えて改善しましょう。
メンタルが弱っている愛犬への正しい接し方は?
メンタルが弱っている愛犬へと正しい接し方は、原因によって異なります。しかし、基本的にメンタルが弱っている犬には大きな声で怒鳴ったり、些細なことでたくさん叱ったりすることは禁物です。また、「構って」「一緒にいて」というアピールを無視することも、できる限り控えましょう。
メンタルが弱っている犬は、信頼している飼い主と一緒にいることで、安心感を得たいと考えている場合が多いです。したがって、いつも以上に愛犬と過ごす時間を作り、スキンシップをとったり、元気があるようであれば、おもちゃで遊んであげてください。
少しずつ症状が改善してきたと感じたら、いきなり構わなくなるとかえって戸惑わせてしまいます。一定の時間をできるだけ作りコミュニケーションをとるようにしましょう。
まとめ
犬のメンタルが弱っているときは、なるべく愛犬と向き合う時間をたくさん設け、大きな声で怒鳴ったり叱ったりするようなことは避けてください。メンタルが弱っているときは、飼い主の愛情を欲している子が多いので、存分に愛情を注いであげましょう。