犬が鼻をブーブーと鳴らすときの心理は?
「ブーブー」と何やら聞きなれない音が聞こえてきたと思ったら、愛犬が鼻を鳴らしている音だった!という経験はありませんか。この行動は「逆くしゃみ」と呼ばれる呼吸の異常が混ざっていることがあります。いったいなぜこのような音が鳴るのか、そのときの心理を紹介します。
1.何だか少し苦しいな
まずは逆くしゃみが関係しているケースです。逆くしゃみは、特に問題視するような症状ではありません。生理現象の1つで、人間のしゃっくりに近い症状とも言われています。
しゃくりが続くと、少し不快さを感じたり、苦しいと感じたりすることがありますよね。逆くしゃみが続いていると、犬も「何だか少し苦しいな」と感じている可能性があります。しかし、逆くしゃみは一般的に1〜3分ほどで自然と治る症状です。しばらく様子を見ていれば、自然と治るでしょう。
2.緊張から落ち着いた状態に
短頭犬種などは、マズルが短いという構造上、よく鼻が「ブーブー」「ブヒッ」と鳴ってしまうことがあります。特に短頭犬種が多いというだけで、他の犬種でも珍しくない現象です。
1つの心理状態として、緊張状態からリラックス状態へと移行した際に、つい「ブーブー」や「ブヒッ」と鼻を鳴らしてしまうことがあります。一息をつくときに、「フーッ」と深いため息をつく子もいますが、深いため息のをつくときに勢いが良すぎて、「ブー」と音が鳴ってしまっていると考えられます。
3.興奮状態に陥っている
興奮状態に陥っているときにも「ブーブー」という音を鳴らすことがあります。これは、あまりにも興奮し過ぎてしまっていることが原因になります。
興奮状態に陥ると、犬は呼吸をすることで体温調節しようとします。しかし、興奮状態がエスカレートしているときは、呼吸が速くなり、上手く呼吸ができなくなることで「ブーブー」と鼻を鳴らしてしまうことがあります。
特別に問題視する必要はありませんが、興奮状態がエスカレートしてしまうと過呼吸などを引き起こす恐れがあるので、早めに落ち着かせてあげましょう。
4.甘えている
甘えていたり、何かを期待していたりするときにも「ブーブー」や「プープー」という鼻音を鳴らすことがあります。原因が不明ですが、何かを期待しているときであれば、少し興奮気味になっていてつい「ブーブー」と音を鳴らしてしまっている可能性も考えられます。
飼い主の近くに寄ってきて、鼻を「ブーブー」や「プープー」と鳴らして見せるときは、甘えていると思って良いでしょう。
逆くしゃみは問題なし!でも隠された病気に気をつけて
紹介したような逆くしゃみや心理状態による「ブーブー」であれば、特に問題視する必要はありません。逆くしゃみも、しばらく様子を見ていれば、自然と治る現象です。
しかし、あまりにも頻繁に「ブーブー」と鼻を鳴らしていたり、シニア期になってから発症したりするようになった場合は、何らかの病気が原因となっている恐れもあります。考えられる病気は以下の通りです。
- 鼻炎
- 心臓疾患
- 気管虚脱
- 腫瘍
これらの病気が関係している疑いがあるので、一度かかりつけの動物病院に相談してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。基本的に「ブーブー」と鼻を鳴らすことは、犬にとって珍しいことではありません。しかし、あまりにも頻繁に見られたり、シニアになってから見られたりするようになった場合は、一度診てもらうことをおすすめします。