小型犬の平均寿命はどのくらい?
犬の寿命は個体差はもちろんのこと、体のサイズによって異なることがわかっています。一般的に大型犬に比べて小型犬の方が寿命が長い傾向にあり、小型犬の平均寿命は13~15年とされています。
体格の小さい犬種は平均寿命が長いことからライフステージの変化も緩やかであると考えられており、一般的にシニア期に入るのは7歳からといわれているのに対し、小型犬の場合はもう少し遅い9~10歳以降をシニア期とすることもあります。
ただ、「小型犬」といっても明確に分類されているわけではありません。ケンネルクラブや各犬種の保存会などそれぞれの団体で基準が設けられており、その一例としてJKCでは成犬体重10kg未満の犬種を小型犬種としています。
しかし、10kg程度の犬は一般的に中型犬とみなされることも多く、小型犬と言うとチワワやトイプードル、ミニチュアダックスフンド、ポメラニアン、ヨークシャーテリアなど体重5kg前後の犬種を思い浮かべる方も多いかと思います。
一般的に同じ小型犬に分類される犬種であっても、遺伝性疾患や体質の影響によって平均寿命よりも短命、反対に長命とされる犬種の存在もあり、近年では犬種毎の年齢換算表なども発表されています。
犬の平均寿命を把握しておきたい場合は、サイズだけでなく犬種ごとの平均寿命やその特徴を確認しておくと良いかも知れません。
長生きの秘訣①バランスの良い食事
犬の健康にとって最も大切なのは、やはり毎日の食事だと考えられます。人間も同じですが、バランスの良い食事は健康な体作りに役立つものであり、結果的に病気の予防や寿命を延ばすことが期待できるといえます。
一言に「体に良い食事」といっても体質やライフステージ、その時の体調などによって異なるため、定期的に食事内容の確認、見直しを行うことをおすすめします。
また、適切な量の食事を与えることも大切です。かわいい愛犬にはついつい欲しがるままに食事やおやつを与えたくなってしまいますが、肥満は万病のもとです。
年齢を重ねても元気に活動できる健康体を目指すために、飼い主さんが食事の質や量をしっかりとコントロールしてあげてください。
長生きの秘訣②年齢に合わせた運動
犬の健康維持のために、毎日の食事と並んで大切なのが運動です。「しっかり食べてしっかり動く」ことを基本として、十分な散歩や運動の時間を確保してあげましょう。
必要な運動量は犬種や体格によって異なりますが、小型犬の場合では1日2回、各30分程度の散歩が目安といわれています。ただし、小型犬のなかには中型犬もしくは大型犬と同等程度の運動量が必要な犬種の存在もありますので、犬種の性質についても再確認してくださいね。
もちろん、目安以上の時間散歩をしてはいけないというわけではありません。ただ、過剰な運動は関節などを傷める原因にもなりますので愛犬の様子をしっかりと確認しながら行うようにしましょう。
特に遊び盛りの子犬期、若年期は自分の体力を遥かに超えて遊び過ぎてしまうこともありますので、飼い主さんがコントロールしてあげる必要があります。ジャンプなどの激しい動きを伴う運動に関しても、体に負担を掛けすぎないよう無理は禁物。
シニア犬の場合も体に負担を掛けないよう配慮は必要ですが、健康体を維持するためにゆっくりと歩く散歩や運動を欠かさないようにしてくださいね。
長生きの秘訣③こまめなスキンシップとボディケア
定期的な健康診断で犬の病気を発見することも重要ですが、同時に飼い主さん自身が毎日健康チェックをしてあげることも大切です。
日頃から十分なスキンシップを取ることで皮膚や被毛の状態、耳のにおい、肉付きなど些細な変化に気がつくことができます。
「いつもと違う」と感じる部分があればよく観察し、必要に応じてかかりつけの獣医師に相談するといいでしょう。病気やトラブルの早期発見は治療を行うためにとても重要な役割を果たします。
いつも一緒にいる飼い主さんだからこそできることなので、ぜひこまめなスキンシップを心がけてくださいね。
また、歯みがきや耳掃除、ブラッシング、爪切りなどのボディケアもとても大切なことなので、子犬のうちから日々の習慣にしておくことが大切です。
まとめ
愛くるしい小型犬は犬の中では寿命が長いと考えられています。しかし、健康的に寿命を全うさせるためには、飼い主さんの日々の努力も必要になってくることを覚えておきましょう。バランスの取れた食事や適切な運動、こまめなボディケアを心がけ、ストレスの少ない生活を送れるようサポートしてあげてください。
また、それぞれの犬種が遺伝的に持つ疾患のリスクなどもチェックしておくようにして、少しでもおかしいと感じることがあれば信頼できる動物病院で相談するようにしましょう。