犬がにおいを嗅ぐ3つの理由
1.あいさつをしている
散歩やドッグランなどで他の犬と出会うと、顔やおしりのにおいを嗅いだり、嗅ぎあったりするかと思います。
これはコミュニケーションをとっているだけでなく、相手の年齢や性別などを知る手段にもなります。
挨拶ができる犬は『社会性が備わっている』証拠で、怖がりな子や闘争心の強い子は挨拶をするのが苦手です。
あくまでも犬自身が行うことで意味のある行為なので、飼い主が無理やりにおいを嗅がせることはしないようにしましょう。
2.情報を集めている
散歩中によくにおいを嗅ぐのは、臭いの元を分析して情報収集をしているから。
私たちは会話やウィンドウショッピングなど、目や耳で情報を集めていますが、犬はこれを嗅覚で行っているのです。
散歩道にどんな犬や人間が歩いているのか、犬仲間は元気かどうかなど、散歩は犬にとって運動するという目的だけでなく、身の回りの情報を集める大切な時間でもあります。
3.仲良くなりたい
人に対してにおいを嗅ぐ行為をする場合は、「どんな人か知りたい」「仲良くなりたい」と感じています。
飼い主のにおいを嗅ぐことにも意味があり、部位によってその理由は異なります。
- 口元…食べ物がもらえるかも
- 足元…どこに行っていたのか確認
- 手 …信頼関係の再確認
- おしりや股…コミュニケーション
愛犬がにおいを嗅いできた時に、何を感じているのかがわかると、意味がある行動として尊重してあげられるのではないでしょうか。
犬がにおいを嗅いでいる時にしてはいけない2つの行為
1.リードを引っ張る
散歩中ににおいを嗅ぐことに集中して、なかなか散歩が進まないと困っている飼い主さんは多いのではないでしょうか。
しかし私たちも集中している時に、一方的に中断されると不快に感じませんか?それは、犬にとっても同じことです。
においを嗅ぐことを中断されるとストレスになってしまうので、汚いものや危険なものがない場合は、適度ににおいを嗅がせてあげることが大切です。
2.「ダメ」と言う
においを嗅いでいる時に「ダメ」と繰り返し言われると、【においを嗅ぐ=怒られる】と認識し、においを嗅ぐ行為を我慢するようになります。
気になっても確認できないことで、欲求不満・落ち着かない・問題行動などに繋がることもあるので、「ダメ」というワードは使わないようにしましょう。
どうしても嗅ぎ癖をやめさせたいという飼い主さんも多いかと思いますので、その方法を確認していきましょう。
嗅ぎ癖をやめさせる方法
犬にとってにおいを嗅ぐことはとても重要ですが、まったく散歩にならないという場合は以下の方法をためしてみてください。
においを嗅いでも良い場所を決める
散歩コースが決まっている場合は、においを嗅ぐ場所が決まっていることが多いので、愛犬がじっくりとにおいを嗅ぐ場所をチェックしてみましょう。
そこでは愛犬が満足するまで付き合うようにし、その他の場所は通り過ぎるようにメリハリを付けましょう。
興味のあるもので気をそらす
リードを強く引っ張ったり、「ダメ」というワードはストレスやトラウマになることがあるので、犬が興味のあるもの(おもちゃやおやつ)を用意して、においから興味をそらすようにしましょう。
散歩に行くことにストレスを感じている飼い主さんは、嗅ぎ癖の回数を減らして、愛犬とのスムーズな散歩を楽しんでくださいね。
まとめ
犬にとってにおいを嗅ぐということは、健やかな生活をする上でとても重要な行為です。
1日の中で、外にいる時間や散歩に行く時間はほんの少し。その少しの時間、愛犬にじっくりと付き合てみてはいかがでしょうか。