犬にも筋トレが必要?その理由やおすすめの筋トレ方法を解説

犬にも筋トレが必要?その理由やおすすめの筋トレ方法を解説

しっかりと足腰の筋肉を鍛えることで、肥満や老化を予防する必要があるのは人間だけではありません。実は、かなりの犬が寝たきり予備軍であるとも言われているのをご存知でしょうか。愛犬が動けなくなってからでは手遅れです。若いうちからしっかりと筋肉をつけ、維持することで、愛犬の質の高い生活レベル維持を目指しましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

なぜ犬にも筋トレが必要なのか

ドッグラン

筋肉は体をスムーズに動かすために必要不可欠な組織です。筋肉を使わずにいると筋肉量が減り、関節の曲げ伸ばしが思うようにできなくなります。また、立ち上がる時にも負担がかかり、動きたくなくなることで、さらに筋肉が減っていき、負のスパイラルに入ってしまいます。

また、肥満になりやすくなったり病気になりやすくなったりと、良いことがありません。逆に、筋肉量を増やすことで基礎代謝を高めることができ、その結果として太りにくい体質へと改善され、糖尿病リスクの低減も図れます。人と同様に、犬にとっても筋肉トレーニングは健康維持に必要なことなのです。

四肢歩行の犬の重心バランス

横向きに歩く犬

犬は四肢歩行をするため、前足と後足でうまく重心バランスをとる必要があります。理想のバランスは前足:後足=7:3または6:4程度だと言われています。しかし、平坦な場所を散歩するだけだと足を高くあげる必要がなくなるため後ろ足をあまり使わなくなり、その結果前足に重心がかかっている犬が増えています。

筋肉は使わなければ弱っていきますので、その結果老犬になった時に後足がすっかり弱ってしまい、寝たきりになる犬が多いというのが現状なのです。かなりの犬が寝たきり予備軍だと言われているほどです。

筋肉は使えば鍛えられ、使わなければすぐに弱っていきます。そして、歳をとり動けなくなってから回復させるのはとても難しく、犬にとっても辛いことです。なるべく若くて元気なうちからしっかりとした筋肉を作り、それを維持させることが大切になると考えましょう。

日々の生活の中でできる犬の筋トレ

普段の散歩に負荷を加える

散歩する犬

筋肉には、遅筋と速筋があります。遅筋はゆっくりと動かす時に使う筋肉で、持久力があります。速筋は素早く動かす時に使う筋肉で、瞬発力はあるのですが持久力がありません。この両方の筋肉をバランスよく鍛える必要があります。

普通に散歩をしているだけでは、遅筋のトレーニングにしかなりません。速筋を鍛えるためには、散歩の中に「早歩き」、「ランニング」などを加えて負荷をかけたトレーニングにすることが必要です。また、散歩コースに坂道を入れることも効果的な方法です。

オスワリやフセ、オテも繰り返せば立派な筋トレ

オテをする犬

普段、しつけの一環として「オスワリ」「フセ」「マテ」「オテ」などをされていると思います。実は、これらの行動も犬の筋トレとしてとても有効な運動になります。

「オスワリ」から「タテ」の繰り返しは関節や筋肉を鍛えますし、「オスワリ」から「フセ」の繰り返しは全体的な運動、特に足腰の運動になります。これらの間に「マテ」を入れることで体幹のバランスも養われます。

また「オテ」をしている間は、オテをしていない残った足でバランスを維持しているため、やはり足腰の筋肉アップになります。「オテ」を繰り返すのも良いトレーニングになります。

首周りの筋トレ

下を向いてフードを食べる犬

老犬になると、フードを食べるために頭を下げたままにするのが辛くなってきます。この姿勢を無理なく維持できるようにするためには、首周りの筋肉を鍛える必要があります。

首を上下左右に動かすことで、首周りの筋肉を鍛えましょう。たとえば、いろいろな方向から愛犬の名前を読んで振り向かせるのも一つの方法です。また、愛犬の目の前でおやつやおもちゃを持って、上下左右に移動させることで視線と一緒に首を上下左右に動かさせるのも良いでしょう。

座布団やクッションの上を歩かせる

座布団やクッションなどのふかふかしているものの上を歩く時には、足を普段よりも高く上げる必要があるため、これも筋肉のトレーニングになります。カーペットなどの上にクッションなどを並べて、おやつでうまく誘導しながらクッションの上をゆっくりと歩かせてください。端まで行ったらUターンをさせて、また戻ります。これを1分程度繰り返し、1分休憩を入れて3セット程度行うと、良いトレーニングになります。

後足を高く上げさせる

線路のまくら木

カーペットの上に、突っ張り棒や傘、細く丸めたポスターのような物を、線路のまくら木のような感じに並べます。そして、おやつでうまく誘導しながらゆっくりと障害物をまたがせます。端まで行ったらUターンして戻ります。同じようにこれも1分続け、1分休憩します。

障害物があるだけで犬は足を高く上げるようになるので、並べる障害物の高さは低くてかまいません。

マッサージ

愛犬とのスキンシップの際に、関節をゆっくりと曲げたり伸ばしたりしてあげることも効果的です。特に老齢で関節が動きにくくなってきている犬に対しては、運動量を高めることができます。

まとめ

軽くジョギングする飼い主と犬

犬が若くて健康なうちは、犬種の特性に合わせてドッグランで走らせたりアジリティに挑戦するのも良いでしょう。しかし、筋肉トレーニングは毎日継続できることが重要になりますので、毎日のしつけや散歩の時間を上手に活用して、筋肉の強化と維持を続け、愛犬の生活の質を最期まで維持できるように目指しましょう。

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