犬が救急車に吠えるときの心理4選
「ピーポー」という救急車のサイレンの音が聞こえると同時に、犬が一斉に「ワオーン!」と遠吠えを始めるというお馴染みの光景があります。首を真っ直ぐ上に向けて、普段とは違う野性的な吠え方をするのが遠吠えの特徴ですね。ではなぜ犬が救急車に吠えるのか、その犬の心理を4つにまとめました。
1.ここにいるよ!と犬同士で交信している
まず考えられるのが、救急車のサイレン音を「犬の遠吠え」と誤解をして反応しているという理由です。「ピーポー」というサイレン音が犬の遠吠えに聞こえたため、「ここにいるよ!」と反応している可能性があります。
また、ご近所の犬が救急車に対して遠吠えを始め、その遠吠えにリンクすることも多いです。この場合は、救急車と犬どちらに反応しているのか分からなくなりますが、いずれにせよ犬同士のコミュニケーションが行われているのは確かなようです。
2.テンションが上がってつい吠えてしまう
次に考えられるのが、単純に音に反応しているだけという心理。「ピーポー」というサイレン音にテンションがアップしてしまい「ワオーン!」と吠える犬もいます。日頃からよく吠える犬は、救急車のサイレン音に限らずパトカーや消防車に向かって「ワオーン!」と反応する傾向があります。
3.構ってほしい!というアピール
サイレン音に吠えて「飼い主さん、構って!」という心理を持つ犬もいます。これは過去に、「遠吠えしたら構ってもらえた」という記憶があるのが理由です。日頃から寂しさやストレスから遠吠えする犬もいますので、救急車以外にも遠吠えをして吠える場合はその可能性があります。
4.何となく吠えてしまう
最後に考えられる心理が「何となく」というもの。救急車の音に吠えるのがクセというか、日課のようになっている犬もいます。日頃からよく吠える犬ほど救急車に遠吠えをする傾向もあり、何らかの手を打つことでやめさせることは可能です。
犬が救急車のサイレン音に反応する理由とは?
犬が救急車などのサイレン音に反応して遠吠えをするのは、犬のルーツであるオオカミが関係しています。特に救急車やパトカーのサイレン音は犬が遠吠えをする周波数に非常に近く、つい音に反応してしまうと言われています。
犬の遠吠えは主に「気を付けて!」といった危険を知らせる意味が強く、サイレン音が耳に入ると犬の血が騒いでしまうのでしょう。「わかった!」「そっちは大丈夫か?」といった反応をするために、「ワオーン!」と遠吠えをしているようです。
また、遠吠えをしやすい犬種としてハスキーなどが度々あげられますが、トイプードルなどの小型犬でも遠吠えは見られます。遠吠えはその犬のタイプや環境、しつけも関係するといえるでしょう。
犬の遠吠えをやめさせる対処法
もし犬同士が交信している場合、救急車の音が聞こえてきたら名前を呼ぶ、おもちゃで遊ばせるなどをして気をそらすと有効です。そうではなく、構ってほしい!というアピールでの遠吠えならスルーをするのが1番。
ご近所の目が気になる方は「ダメ!」とその都度叱って、少しずつ遠吠えしてはいけないことを覚えさせていきましょう。ストレスから遠吠えをすることもあるので、遊びや散歩が不足していないか見直してみてください。
まとめ
愛犬が急に遠吠えをするとびっくりするものですが、野性的な理由からくる心理を知ると「なるほど」と関心する部分もありますね。ただ「ワオーン!」という遠吠えは周囲に響いてしまうので、気をそらせるなど対処を行ってみてくださいね。
救急車のピーポーというサイレン音が聞こえたら愛犬の様子をチェックして、なぜ吠えるのか心理を確かめてみましょう。遠吠えにお困りの飼い主さんは、吠える心理に合った対処をぜひお試しください。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 人面獣心人外の化身
たぶん最初の反応時に褒めてやったことが起因し、それからは車の音だけじゃなく、自転車や歩行者が誤って用水に転落した時の音などにも見事に反応して人命救助とまではいかないまでも救助に貢献してくれていた。面白い犬だった。