ご飯の時間を決めるかどうかはケースバイケース
結論から言ってしまうと、わんこのご飯の時間を決めるべきか否かといった問題には統一された答えは出ていません。「決めてしまうと良くない」という意見もある一方で「決めないと悪影響がある」といった見解もあり、どちらが絶対という基準はないのです。ですが、どちらかの形態をとることによってメリットがあったり、逆に問題が 生じたりということもあります。
ご飯の時間を決めるかどうかは飼い主さんの生活リズムや、わんこの性格によって変わるといえるでしょう。ここからはそれぞれのメリット・デメリットや、向いている場合・向いていない場合を見ていきます。ご飯の時間を決めるメリット
お仕事や学校がある場合には特に、日々のルーティンは固定されてしまいがちですよね。すると必然的に「この時間になったらお散歩に行って、お散歩から帰ったらご飯をあげて」という具合に、ご飯の時間も決まってしまっているというご家庭も多いのではないでしょうか。
ご飯の時間がきっちり決まってしまっていても特に問題が生じていないという場合、そのままのペースを保って支障はありません。むしろ下記のようなメリットがあります。1.わんこの消化のリズムが定まる
成犬の場合には1日2食のことがほとんどかと思いますが、食事と食事の間に時間が空きすぎると胃が空っぽの時間が長くなり嘔吐してしまう場合があります。お留守番が長くなってしまった日、帰ったら愛犬が黄色い液体を吐いていたなんて経験がある人もいるのではないでしょうか。
この点で食事の時間をしっかり固定することができれば、わんこの身体もそのペースに慣れるので空腹による嘔吐はほとんどなくなります。嘔吐してしまうこと自体に問題はありませんが、吐くという行為がわんこにとって苦痛なことに変わりはありません。できれば愛犬に苦しい思いはさせたくありませんよね。2.わんこが安心して過ごすことができる
何時になったらお散歩に行き、何時になったらご飯を食べる、と規則正しい生活を送っていると、わんこは体調面だけでなく精神的にも安心して過ごすことができます。ご飯の時間が決まっていない場合「ご飯はいつだろう」「もしかして今日はご飯が貰えないんじゃないだろうか」とそわそわしたり、不安になってしまうことがある一方、ご飯の時間が決まっていれば「この時間には必ずご飯がもらえるから大丈夫」と安心していられるからです。
ご飯の時間を決めない方が良い場合
一方でご飯の時間を決めてしまうと下記のような問題が生じる場合もあります。このような場合にはご飯の時間を決めない方が良いといえます。
1.要求吠えがひどくなる
わんこの体内時計はびっくりするくらい正確です。そのためご飯の時間を決めた場合、少しでもご飯の時間が過ぎてしまうと「早くご飯をちょうだい!」と要求吠えをするようになる子がいます。エスカレートするとご飯の時間を過ぎていなくても時間が近づいてきただけで「早く早く!」と催促してくる場合も。
要求吠えはワガママわんこへの第一歩です。要求吠えをしてしまうかどうかはその子の性格によるところも大きいので、要求吠えしてしまう子の場合にはご飯の時間を決めるのはオススメできません。2.体調に合わせた管理ができない
何らかの病気を患っている子やシニア期のわんこの場合、必ずしも1日2食をきっちり守ることができるとも限らず、また好ましい状態とも限りません。体調が良いときを見計らって食事をさせたい場合や、少しずつしか食べられない場合などには、時間を決めずに臨機応変にご飯を与えることが必要になる場合もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ご飯のお世話はわんこのお世話の中心的なものでありながら、わんこにとっては一日の大きな楽しみでもあります。愛犬の性格や生活リズムを複合的に勘案して、できることならば愛犬にストレスを与えない形をとりたいものです。