1.地面のにおいを嗅ぐ
散歩などで外に出たときや、排泄するために外出した際、執拗に地面のニオイを嗅いで、考えて考えて、ウンチをすることがよくあります。
まるで、「ウンチをどのポイントに落とすか」を計っているようにも思えます。この場合のウンチは、ただの排泄物ではなく、もしかしたら自分のニオイをその場所に残すための「マーキング」の意味があるのかもしれません。
2.同じ場所をぐるぐる回る
鼻先を地面に向け、さらにその鼻先を軸にして、ぐるぐると同じ場所を回ることがあります。そして、しばらくぐるぐる回った後、気が済んだのか、場所を決めたのか、排便のタイミングが来たのか、私たちにはわかりかねますが、とにかく唐突に腰を下ろしてウンチをします。
3.歩いている最中におしりの穴が広がる
散歩の最中、愛犬が飼い主さんより前に歩いていると、長毛種の犬でなければ、おしりの穴がよく見えます。よく見ていると、歩きながらそのおしりの穴が少しずつ広がってウンチが出ようとしている様子がわかります。
4.自分の寝床から移動する
犬は、自分の寝床を汚すことを嫌います。ですから、どんなに眠くても、便意を感じたら、必ず寝床から移動します。
家の中で、お気に入りの場所でまったりしていても、便意を感じたらそこから移動し、トイレトレーニングがしっかり身についている犬なら、トイレまで移動しますし、外でしかトイレができない犬なら「外へ出たい」と意思表示する場合もあるでしょう。
5.歩くスピードが速くなる
人間も便意を感じたら「トイレに行きたい！」と焦るように、犬も「ウンチがしたい！」と思ったら、歩くスピードが速くなるように感じます。
とはいえ、「絶対にその場所でしかウンチをしない」というワケでもなく、慌てて歩いている最中に、唐突に腰を下ろしてウンチをすることもあり、「ぐるぐる回って場所を決める」という場合とは違い、早足で歩いて唐突に腰を下ろしてウンチをするときは、マーキングではないように思います。人間でいうと「強い便意を感じたから出した」という、ただの排泄行為だと思われます。
6.「ウンチを出すよ」と飼い主さんにアピールする
愛犬がウンチをする際、じっと見られる…という経験をしている飼い主さんは多いと思います。諸説ありますが、「ウンチをしている最中は無防備になるから見張ってて！」という意思を伝えようとしている説、ウンチをしたときに褒められた経験があるため、「今からウンチをするから見ててね！」という意思を込めて飼い主さんに「今からウンチをするアピール」をする説など。
いずれにしても、実際には犬と言葉で会話を交わして真実を知ることはできないので、憶測にしか過ぎませんが、なぜか「今からウンチをする」と意思表示をする犬は多いようです。
まとめ
飼い主側からすれば、自分の愛犬がウンチをする前にどんな仕草や行動をするかということを把握しておくと、愛犬のウンチのタイミングを前もってわかれば、お散歩バックの中からウンチを除去するための道具を取り出すなどの準備ができますし、家の中床やカーペットなどが汚れるのを防ぐことができます。
また、健康なときの「ウンチをする前によくする仕草や行動」を知っておけば、ひどい下痢や便秘などの排泄に問題があったとき、「いつもと行動が違う」と愛犬の異変に気づけます。
いずれにせよ、ただ「面白いことするなあ」と漠然と見ているだけではなく、愛犬の行動に興味を持ってどんなときにどんな行動をするかを観察したり、そのときの愛犬の感情を推測したりしてみましょう。そうすると、愛犬の心の内をさらに深く理解することもできますし、健康維持にも役立ち、一石二鳥です。
