犬の肛門腺絞りは必要あるの?しないとどうなる?

犬の肛門腺絞りは必要あるの?しないとどうなる?

犬を飼っている人なら、『肛門腺絞り』が必要だということを聞いたことがあると思います。気になっているけれど、本当に必要なのかわからない、やり方がわからず不安…という人も多いはず。ここでは、肛門腺絞りの必要性や方法を紹介していきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の肛門腺とは?

犬のお尻のにおいを嗅いでいる犬

犬を飼っていると、「肛門腺絞りをした方がいい」という話を聞くことがあると思います。何となく必要だということはわかっていても、実際どうやってケアをしたらいいかわからないという人も多いと思います。

そもそも、犬の肛門腺とはその名の通り、肛門の両脇にある分泌腺のことです。鉄臭いような強いにおいのする分泌液が分泌され、肛門の左右下部(時計の4時・8時の位置)にある袋状の肛門嚢に溜まります。

分泌液がある程度溜まると、ウンチをするときなど肛門に力が加わった際に自然に排出されます。分泌液は黄~茶、灰~黒など様々な色が見られ、いずれも正常なものとされています。状態はさらっとした液体からどろっとした粘度の高いクリーム状のものまで、こちらも様々です。

ちなみに、スカンクはおならが強烈にくさい動物と言われていますが、実はそのにおいの原因は肛門腺からの分泌液です。敵に対して分泌液をピュッと飛ばして、相手を油断させたり撃退したります。犬にはそのような機能はありませんが、分泌液のにおいを通じて挨拶をしたり、情報交換をしたりしていると考えられています。

犬の肛門腺絞りの必要性について

お尻を地面にこすりつける犬

犬の肛門腺からの分泌液は排泄時などに一緒に排出されるため、肛門腺絞りのように特別なケアは必要ない場合もあります。特に、踏ん張るときの力が強い中型~大型犬や、筋肉量の多い犬であれば、自然と排出されやすいので肛門腺絞りをしなくても問題ないパターンも多く見られます。

しかし、小型犬や子犬、老犬のように排泄時に十分な力で踏ん張ることができない場合などに、分泌液が排出できず溜まり続けてしまうことがあるのです。分泌液が溜まりすぎると、肛門まわりに炎症や化膿を起こしたり、肛門嚢が破裂したりして大きな穴があいてしまい治療が必要になることもあります。

このようなことから、犬の肛門腺絞りは定期的に行うべきケアとして、必要性が説かれるようになったのです。

犬の肛門腺絞りの方法

屋外でシャンプーされているボストンテリア

犬の肛門嚢に分泌液が溜まる期間は3~4週間程度とされていますが、個体差も大きいと考えられています。そのため、実際に触ってチェックをしたり、犬の様子から判断して肛門腺絞りを行う必要があります。肛門嚢がいっぱいになってくると触ったときにやや膨らんでいる様子がわかります。

また、犬自身がお尻に違和感を抱くようになり、床にお尻をこすりつけるようにする“お尻歩き”が見られるようになります。

肛門腺絞りをするときは、尻尾を持ち上げて軽く上に引っ張り、肛門がよく見えるようにします。その後、肛門の両脇4時・8時の位置に親指と人差し指を当て、下から斜め上に押し上げるようにして絞り出します。

押し上げる際に、軽く内側に押し込んでから肛門の穴に向けて引っ張り出すようなイメージで指を動かすと、しっかりと絞り出すことができます。ただし、あまり力を入れすぎると犬に痛みを与えたり、体に負担をかけたりするので注意しましょう。

分泌液は非常に強いにおいがするので、犬のシャンプーをするときに絞ってからお尻まわりを洗ったり、ティッシュなどを肛門部分に当てて絞り出すことをおすすめします。肛門腺絞りはコツをつかむと簡単にできるようになりますが、うまくできない場合にはトリミングサロンや動物病院でケアをお願いしましょう。

まとめ

伏せているノーフォークテリア

犬の肛門腺絞りは、爪切りや耳掃除などと同様に月に1回程度を目安に行うべきボディケアのひとつです。分泌液が溜まった状態で放置すると、部屋を汚す原因となったり、お尻まわりのトラブルにつながったりするので注意しましょう。

肛門腺絞りはややコツがいるケアでもあるため、難しいと感じたら無理に行わず、トリマーや獣医師などに任せることをおすすめします。

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